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対象:家計・ライフプラン
住宅ローンの長期固定金利の指標となる
新発10年物国債利回りが、じりじりと上昇を続けています。
復興財源捻出に備え、国債を増発するとの懸念から、
債券価格の下落(利回りは上昇)の傾向が続いています。
12日には、昨年6月以来となる1.330%まで上昇しました。
尚、昨日のニュースでは、原発事故の損害賠償制度を定めた
原子力損害賠償法に基づく補償料が、現在、累計予算として
約150億円しか無いことが判明しました。
これにより、足りない分は実質国民負担になる訳ですが、
このような事態は、更なる国の財政悪化懸念が連想され、
国債利回りへの上昇圧力になる可能性があります。
さて、住宅ローンの金利動向についてですが、
ここで、改めて金利のチェック方法のおさらいをしておきましょう。
◎変動金利のチェック→政策金利と短プラを確認する
◎長期固定金利のチェック→長期金利(国債利回り)を確認
これが基本的なチェック方法というのは、以前にお伝えしましたね。
《参考記事》→「住宅ローン 金利の決まり方」
そこで、実際にどうやって調べればよいかと言うと、
◎政策金利→これは新聞やニュース等で確認できる
◎短プラ→これは→日銀のサイト
基本的には短プラの「最頻値+1.0%」=変動金利(店頭表示金利)
◎長期金利→これはいろいろありますが、
おすすめはこちら→ブルームバーグ
しかし、今後の金利の動向を読むには、
単に現在の利回り水準をチェックするだけではできません。
理由は、特に長期金利については、マーケットプレイヤーの読み
(市場の見方や思惑)が、かなり影響してきます。
また、その見方は短期的な見方ではなく、長期的な見方になります。
なので、現在の数値だけではなく、マーケットの動きを中長期的に
見れる目を持つことが重要なんですね。
こうなれば、住宅ローンの金利がどうなっていくかは、
何となくわかるようになってくると思います。
このように、不動産というのは”金融”が大きく関わってきます。
なので、特に不動産の営業等をするプロの方は、金融マーケットに
幅広く興味を持ち、研究し、お客様への提案等をしっかりと
行なえなければなりません。
そして皆さんも、ご自身でしっかりとマーケットを読む力を持ち、
的確な判断を下してくことが大切です
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