- 廣部 剛司
- 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
昨日は大安。
『逗子のスタジオハウス』の地鎮祭でした。
穏やかな日和で、祭事を行うには素晴らしい条件でした。
そして、あの地震からちょうど1ヶ月。
鎌倉 鶴岡八幡宮で
「東日本大震災 追善供養 復興祈願祭」が行われると知り
これも何かの縁、と行ってきました。
鶴岡八幡宮、鎌倉市仏教会、キリスト教諸教会が中心となって
宗旨・宗派を超えた宗教者が犠牲者の哀悼と被災地復興を祈願するという。
鎌倉に幕府がおかれていた時代、
「国難に際し社寺がまとまり乗り越えるための祈願祭が執り行われてきた」
という歴史から、神道、仏教、キリスト教の宗旨・宗派を超えて企画されたものだそうです。
倒れてしまったけれども、若芽を出している大銀杏が
シンボルとして使われていました。
大階段下の舞殿には神主さん、僧侶の方々、神父さんたちが一緒に上がられていました。
その光景を見ながら<祈り>という気持ちは一つなのだと
感じていました。
募金は出来るけれども、みなが被災者のために、亡くなられた方のために
直接的に出来ることは少ない。経済活動を止めてはいけない、と
いつも以上に頑張って仕事はするけれども
時には無力感におそわれる…
けれど、静かに<祈る>という気持ちは
こんなにも深い心持ちにさせてくれるのだと思えました。
普段とそれほど変わらず過ごせる幸福をかみしめつつ
祈っていました。
満開の桜が花びらを散らし、儚くも色を添えていました。