- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
環の小坂です。
これもよく聞かれる質問です。
●直帰率の算定方法
直帰率は分母に流入数、分子に次ページに遷移せずに離脱した数をとります。
正確にはツールによって設定が異なります。
というのは、
・同じセッション内で何度も流入した(外部リンク元がある)場合、
どのように扱うのか?
・セッションは切れているが、リンク元が自サイトの場合どのように扱うか?
・複数ドメインにまたがっている場合どのように扱うか?
といった細かい問題があり、その対応方針が違うからです。
ですが、傾向を見る上で、大きな影響を与えるものではないので、
気にすることはないでしょう。
●直帰率の注意点
直帰率は「サイト全体の直帰率」と「ページの直帰率」があります。
また、流入による直帰率(例えば検索ワード毎の直帰率)も測定できます。
この中で「サイト全体の直帰率」の測定は意味がありません。
というのは直帰率というのは流入の要因(キーワード等)とランディングページ(使い勝手や内容等)との
関係を見るために使うものですから、
サイト全体で見ることにあまり意味はなく、
・ページ毎
・キーワード毎
・流入元毎
など個別に見なければ意味がないのです。
サイト全体の直帰率の推移を追っていくのは判断を誤る可能性があります。
例えば大量の広告費を投じて、流入を増やした場合、
その広告以外の直帰率が下がっていて、広告だけ直帰率が上がった場合に、
サイト全体の直帰率があがった結果、「サイト全体に問題がある」とはならないです。
●直帰率の使い方
直帰率は比較・トレンド・基準値などを元に判断します。
この中で比較についてお話しすると、
基準値は当然下がる方がいいです。
そして、そんなに一気に下がるものではありません。
10%下がることは稀です。
ですから、改善した後も数ヶ月間見て効果を測定してください。
また、同時に複数の政策をやった場合も注意が必要です。
サイトの改善は直帰率を下げますが、流入施策が直帰率をあげることがよくあります。
ですので、ページの直帰率だけではなく、
流入要因別の直帰率を測定して、判断を誤らないようにすることが大切です。
直帰率は簡単なようで、難しい課題です。
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