- 山中 伸枝
- ワイズライフFPコンサルタント
- ファイナンシャルプランナー
対象:年金・社会保険
年金制度は「社会福祉」ではなく「社会保険」。義務を全うして初めて権利を得られる!
年金の3つの役割は前回説明しましたが、そのような状況になった時に、年金をもらうためには実はとても大きな条件をクリアしなければなりません。
「25年ルール」です。
25年ルールとは、公的年金にきちんと加入していた年数が、20歳から60歳までの40年間のうち、通算25年以上ないと年金の受給資格がもらえない、と
いうものです。
25年は結構厳しい条件です。単純に言えば、国民年金の加入のタイムリミットは35歳ということ。
例え40歳から60歳までの20年間、保険料を負担しても、もらえる年金はゼロです。なぜなら25年ルールがクリアされていないから。
障害年金、遺族年金も同様の条件があります。加入すべき期間のうち2/3以上の保険料納付が求められています。
例えば32歳の人が重い障害をもってしまっても、20歳からそれまでの12年間のうち8年以上の保険料納付済期間がないと、一生の障害年金を受け取ることが出来ないということです。
こういうケース、実はありえないことではないのです。では、どうするか?
次回からその対処方法をお話していきましょう。
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