- 村上 有紀
- 暮らしと住まいの育ち研究室
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
子育て住宅は、住宅業界でも注目のキーワードです。
ハウスメーカー、工務店でも主力の商品・コンセプトになっていますし、
雑誌の特集でも定期的に「子育て世代の」とか「よい子が・・・・」という特集が組まれます。
子育てのある暮らし、それは、実際に体験しないとわからないものです。
よくあるお悩みが「子どもがいて部屋が片付かない!!」
「おもちゃがゴチャゴチャして落ちつかない!」というもの。
よく、洗剤など家事用品のCMでは、子どもがいてもこざっぱりとした住空間が出てきます。
CMなんだからその通りなのですが(笑)。
インテリア系の雑誌もそうですね。
センスのよい木製のおもちゃがそのままインテリアとなっていたり。
でも、実際には子どもには散らかす習性(といってもよいと思う)があり、
また、土派手なキャラクター商品を好む趣向性がある。
片付けた側から、手あたり次第におもちゃはもちろん、
畳んでいる洗濯物を散らかしていく小悪魔です。
昔の懲罰で穴を掘らせては、その穴を埋め戻させるというのがあったとか。
たとえは悪いですが、そんな虚しささえ感じてしまいます。。。
理想の暮らしのイメージはあるのになぁ・・・・。と、
理想と現実のギャップがストレスの原因になっていることもあります。
そんなお母さんのニーズを捉えて、住宅でも色々な工夫がなされています。
収納を含め豊かな子どもの居場所が提案されていて頼もしい限りです。
それはそれとして。その前に!
我が子はCMや雑誌にでてる子役でもモデルでもない。
散らかすのが当たり前で、その散らかす行動が成長の証でもあるやんちゃな存在であり、
我が子との暮らしは、15秒で切り取ったり、一瞬をおさめたものではなく、綿々と続いている。
「子育てのある暮らし」とはそういうものだ、
と、受け入れるだけで、もっと気が楽になるかな、と思います。
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