リーダーシップ力　チリからの学び

２ヶ月以上、地下で、３３人を生還させたチリ鉱山のリーダー(Mr.Urzuna)のリーダーシップ力には学ぶ点が多々在る。

１）冷静さ

閉じ込められて17日後に、初めて地上と連絡がとれた時の彼の言葉は、「我々は皆、元気です。あなた方の救助を待っているところです。」

不安と飢えで心は穏やかではなかったにも関わらず、この言葉。

リーダーシップに必要な冷静さがある。

アルゼンチンのヘッドハンティングの会社のダニエル・フェロード氏によると、インスピレーションを与えられるリーダーは、状況分析力と認識力があるとのこと。（英国ファイナンシャルタイムズ　10年10月16日で付）

２）現状分析、認識力

Mr.Urzunaは、地下の中で、白いトラックをオフィスとした。そして、他の車のライトをつけて、昼間と過程し、ライトを消して、夜と過程した。

彼は、 １２時間シフトで、 規律をたもつためにも、 皆に仕事を与えた。作業員は、閉じ込められた中で、何らかの仕事に携われることは、焦燥感を手放せる。

現状分析をし、チーム員に何が必要かを認識の上の行動である。

重要なことは、この仕事（タスク）が達成可能なものであったこと。

３）計画力

無理な計画を立てると、計画を渡された相手は、「到底できない」と、意気消沈してしまう。

一方、「頑張ればできる！」という達成可能な計画を渡されると、その人は計画通りに或は、計画より早く達成できるように頑張る。

つまり、達成可能な計画は、人を多いに鼓舞できる。

プラン力は、先の現状分析、認識力があって、可能になる。

全世界が注目をしたこの救助劇から、Mr.Urzunaのリーダーシップ力に感服。

最後に、このようなリーダーの指揮だったからこそ、２ヶ月以上地下に閉じ込められた状態でも、全員無事に救助されたのだろう。そして、救助される際、１人ずつが狭いエレベーターで救助されるという、この順番をお互いに譲り合ったとのこと。

このように人を気遣うチーム意識が芽生えたのも、彼のリーダーシップの成果と感じる。