弊社では借地、底地のご相談を地主(貸地人)様、借地人様より
各々よく承っておりますが、借地権の更新料の額について
頭を悩まされている方が大変多くいらっしゃいます。
ただ、実際には「この金額が妥当」という基準はなく、
土地賃貸借契約書内での取り決めと、
更地価格の5%~10%というおぼろげながらの相場観しかない
のが現状です。
先日も地主側お客様の土地賃貸借契約書を拝見したおり、
更地価格の5%という更新料表記を見て、
「若干、抑えられた更新料にされたのですね。」と言ったところ
「他の不動産業者さんからは妥当と言われているのですが、
一体、安いのでしょうか?高いのでしょうか?妥当なのでしょうか?」
と仰られておりました。
1) どこのエリアの借地なのか?
2) 総額で幾らの更新料なのか?
3) 土地の広さはどの程度なのか?
4) 堅固な建物か非堅固な建物なのか?
上記を総合的に勘案することで、その妥当性が決まるものと思います。
ご相談にあったのは、30坪ほどの杉並区の借地権だったのですが
総額は250万円ほどでしたので、やや抑えられている金額だと判断しました。
借地権価格(更地価格の約7割)の10%を更新料としていただく
ところが多い中、仮に5000万円の更地価格で250万円の更新料。
借地権価格だと5000万円*7割=3500万円この10%は350万円。
つまり、100万円ほど安いような気がしたので(あくまでも比較です。)
抑えられた更新料ですね。という表現になりました。
ただ、これもあくまでも相場観で申しただけですので、
絶対にこれが正しいという訳ではありません。
また、基準となる価格の表現にしても更地価格なら分かりやすいですが、
中には借地権価格、売買価格などといった表記もあり、混乱を極めて
いるのが、更新料と言えます。
更新料についてお悩みの方は、是非一度弊社までご相談ください。
お役に立つことができると思います。
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