ある家のものがたり「コンセント」 - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

千葉万由子
Smart Running一級建築士事務所 
神奈川県
建築家
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ある家のものがたり「コンセント」

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コンセント

わたしどもの事務所で設計・監理した物件をある家のものがたりという形でをコラムにしたいと思います。

建築家とのゼロからの住宅づくりの醍醐味は、写真だけではなかなか伝わりません。大切にしていること、生き方、住まい方は、家族ごとにみんな異なります。施主自身の言葉で語られる要望だけでなく、現在の住まいを拝見したり、どうでもいいおしゃべりをしたり、時には一緒に食事をしたり、そういう中で新しい家の骨格というものがカタチ作られていきます。骨格がきちんとできていれば、住まい手にとって暮らす上での自由度が高くなります。私どもはそういった家づくりを得意としています。

今回は「コンセント」という千葉県に建つ住宅です。ライブラリに他の写真や図面も掲載していますので、併せてお楽しみください。

 

「コンセント」

 

 定年を迎えた夫婦のための住宅の建て替えです。

 既存の家は民家の形式で、南庭に面した快適な場所を客間である座敷が占め、住人の居住空間は東道路側と北側に集中していました。敷地の広さに見合わず、道路側の人の気配、北側の暗さや寒さ、客間を除く限られた空間での窮屈な日常生活を送られていました。しかし地域に根ざして暮らしてこられた夫婦にとって、いつでも人を招き入れ大勢が集うことができる縁側や座敷空間は家の大切な要素でもありました。

 私たちは、施主が慣れ親しんだ家のしつらえを継承しながらリデザインし、実体化することにしました。具体的には、日照をコントロールする深い軒、地域に開く大開口、様々な集い方を可能とするための可変性のある座敷に表れています。

 また使用目的にあわせ家を5つのゾーンに分類し、仕切り壁に凹凸をもたせて噛み合わせ、壁仕上げを全て異なるものとしました。これにより視覚的な空間差異や距離感を生み出し、民家の間取りでは実現しにくいプライバシーを確保しています。

 近隣住民や親戚縁者と関係を結んできた家、また住まい方を引き継ぎながら、今までの生活様式が持っていた問題を解消することができました。

 

 

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