- ひかる
- スロウプラスコーチング ビジネスコーチ
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対象:コーチング
こんにちは。コーチのひかるです。
今日は私が契約させていただいている、某社の全体研修の取り組みをご紹介します。
今回の参加者は、店長、社員、アルバイトスタッフ合わせて72名の参加です。
某社は従業員の教育に力を入れている素晴らしい会社です。
社長は某社を「飲食大学」と位置づけていて、うちに来たからには勉強してカッコいい大人になって、飲食店で独立しても困らないくらいの人間になれ!というのが口癖でもあります。
その「教育」のプランをたてたり、講師をしたり、司会をしたり、あとフォローのコーチングをするのが私の役目です。
今年は、私がここ最近とても興味を持っていた「マインドマップ」を使って研修をしようということになりました。
店舗を表現するマインドマップというのは、本来コンセプトシートと同意であるものだ、
と、私は思っているのですが、通常雇われ店長というのは、とてもデキル店長でない限り、
自店舗のコンセプトがあやふやなことが多いものです。
店長があやふやなのにスタッフを統率できるはずがないのですが、
一旦店長になってしまうと、なかなか自分のやり方を変えたがらない店長、
プライドが高くて、人の言うことが聞けなくなってしまう店長というのが少なからずいらっしゃいます。
そんな店長の店舗は、毎月のミーティングも行われていなかったりして、スタッフの意見が店長や社員まで届かなかったりします。
そこで、店長、社員、スタッフ全員で、大きな1枚の紙に、「うちのお店、こうだったらいいな」をいろんな色のペンで表現してもらう取り組みを3ヶ月かけて行うことに決めました。
項目は「接客」「商品」「雰囲気」「人材」その他2つ自由項目を入れてもらってみんなで話し合います。
綿密に準備を進めていないと、初めてのマインドマップに面食らう人も多いだろうということで、箇条書きで書ける宿題を出して、それをもとにマインドマップに展開させていきます。
まずは、私がホワイトボードで大まかな概念と描き方を指導。
その後、各班まとまって、大きな模造紙とカラーペンを使ってマインドマップに取り組みます。
今日はあくまで「下書き」だから自由に!と促して。
話し合いを始めると、進行が得意な店長、苦手な店長、色々出てきます。
第一段階はそれでいいから、まとまらなかったら、後日店内ミーティングをして、次回の研修までにマインドマップを完成させてみんなの前で全員でプレゼンできるように宿題を出して、今日の研修は終わりました。
新しい試みですが、こうすることで、本来は店長が知っておくべきコンセプトをはっきり明確にさせ、スタッフも自分も店作りに参加しているという意識が芽生えます。
たったこれだけのことですが、スタッフの意識が変わるとお店が変わります。
意識が変わったスタッフを見て、自分の今まで足りていなかったスタッフとの関わりの部分を店長は反省し、謙虚な気持ちでまた新たに勉強しようという気持ちになります。
そういう仕組みを誰も恥をかかないようにもっていくのが、教育担当の仕事なのかな?
教育責任者と話し合って、毎回どんどん良くなっていくように新しいプランをあげていきたいです。
ひかる
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