「知っているので必要ない」という罠 - 経営者・エグゼクティブコーチング - 専門家プロファイル

橋本 博季
パーソナルコーチ、システムコーチ、研修講師・ファシリテーター パーソナルコーチ、システムコーチ
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閲覧数順 2024年04月24日更新

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「知っているので必要ない」という罠

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先日ある経営者との話の中で、人の成長の妨げになる態度として一番大きなものに「知っているので必要ない」があるというお話を聞きました。

僕もコーチングや研修などを行う中でこのことが、一番本人の成長を妨げる要因だと感じています。

でもいつの間にか、一度経験したならまだしも、見たり聞いたりしただけで「知っているので必要ない」という態度をとることは往々にして起きることです。

その経営者いわく、この態度は多くの場合基本を軽視していることがほとんどで自分の成長を自分で止めてしまっているようなものだとのこと。確かに知っているという思考から興味関心、好奇心などが低くなる可能性が高く変化を見落としがち。

また知っているという過去のメガネでそのものをとらえていることで、今は違うかもしれないという可能性も排除しているともいえます。


スポーツの世界などは大変わかりやすく、世界的な選手になればなるほどその競技の基本となる動作の反復練習を行う傾向があります。

もちろん彼らはそのことをよく知っている人達です、でも絶対に「知っているから必要ない」とは言わないでしょう。サッカー選手が「インサイドキックはよく知っているからもう必要ない」とはならないはずです。

何かに取り組む時、この「知っている」ということを横に置くことができれば出来るほど、学びの吸収度は高くなります。

まるで絞ったスポンジが水をよく吸うのと一緒です。空っぽになっていれば凄い勢いで水を吸うが、水を含んだ状態(知っているから必要ないという状態)ではすでに水を含んでいるのでそれ以上は吸収しずらくなるわけです。


ぜひ、知っていても知らなくても何かを学ぶチャンスがある時は、空っぽのスポンジのような気持ちでいることでより多くの物を持ち帰ることができると思います。


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