私がよく使う富士プラント・アルコ社の「エネルギーステーション」という電気温水器式床暖房+給湯システムでは、お風呂の追い炊き機能(お湯を循環させお湯を温める方式)が利用できたり、床暖房については、部屋の隅々まで施工し、表面温度が30度前後(真夏の直射日光があたる状況と同じ)でおさえられているため、無垢材フローリングや大理石、畳などあらゆる自然素材と組合わせることが可能です。
床暖房設備によっては、表面温度が高くなるタイプで低温やけどへの注意書きがあったり、使える材料が限定されているものもあるため、自然素材と組合わせる場合はこの点に注意が必要になります。
また、自然素材を使う場合、たとえば無垢のフローリングを普通に施工しても、日本の湿度の高い気候条件により、材の伸縮が生じるため、材と材の合わさる部分に隙間がでたりつまったり、というような現象が多かれ少なかれでますが、これは自然素材の生きている性質なため、この性質を理解した上で仕様設定する事をお勧め致します。
木の香りや肌触りの心地良さを優先することで、生きた材料と親しみながら生活するということだと思います。
●サカイデザインネットワーク[http://www.sdn-net.com]
このコラムの執筆専門家
- 酒井 正人
- (東京都 / 建築家)
- サカイデザインネットワーク有限会社 取締役社長
住む人の手が触れる場所から、建物へ、街へと心地良さを拡げたい
設計手法・デザインの発想は「内側から外側へ」・・・建物という器だけをつくるのではなく、私達が暮らす場である生活空間の細部から生活環境全体のデザインを追求し「心地よさ」をご提案しています。
03-6379-4831
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