釘にご注意! - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

野平 史彦
株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
千葉県
建築家

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対象:住宅設計・構造

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釘にご注意!

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現場から大地に還る家を考える 大きな木の下の家
悪天が続き、先週は現場に行けなかった「大きな木の下の家」

今日は久しぶりにお日様を見た。

田中兄弟工務所の3兄弟、頑張って屋根の断熱まで終わり、ルーフィングが張られていた。

「インテリアラーチ合板」は、ラーチ合板を作るためにラーチ材をスライスしている時にいい目が出ると、インテリアラーチとして作られるということで、メーカーで在庫がなく、やっといい目が出て現場に入って来た。

この家の天井は殆ど杉の化粧垂木の上にインテリアラーチの現しとなるので、屋根の造作にはなかなか時間がかかってしまうが、屋根ができればそのまま天井ができたことになる。

なかなか奇麗なインテリアラーチの天井となった。

さて、基本的に野地板であるこのラーチ合板は、水平剛性を保たせるためのものであるため、しっかりと釘打ちされていなければならない。
耐力壁同様、N50釘@150というのが基準だが、実は、この「N50釘」というのが関東ではあまり流通していない。設計者がよく見ていないと、現場では頭の小さい梱包用の釘が使われてしまうことが多い。これだと基準強度がでない。
ここでは「CN50釘」という2×4用の釘を指定している。
この様に、設計者も釘の事をよく知らないので、釘の種類まで指定するケースは少ないのかもしれない。