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アレルギー疾患急増の予想外の原因と対策とは?(7)

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(続き)・・それが誕生により人体を巡る環境は激変し、細菌などへの暴露が劇的に増加します。それにつれて免疫の主体も通常型のTh1へシフトします。新生児期から乳児期にかけては特に細菌などに弱いため、Th1を主体とした免疫システムが急速に育成されるのです。

ところがこの大切な免疫システムの移行期に、細菌などの外敵に暴露される機会がもし少なかった場合には、この移行が充分に行なわれないことになります。つまり免疫システムがTh2主体のまま成長することになり、何かにつけてTh2主体の免疫反応が顔を出す結果となるのです。

つまりちょっとした花粉やダニ、化学物質の侵入、あるいは細菌やウイルスの侵入といった本来はTh1が働くべき事態に於いても、Th2主体のアレルギー的免疫反応が発生して、長引く鼻水やくしゃみ、ぜんそく、アトピーといった症状に苛まれる傾向になります。

実際問題として、清潔な環境にある先進国の小児は発展途上国の小児に比べて、アトピーやぜんそく、花粉症などの症状の発生率が高いと報告されています。また胃のヘリコバクター・ピロリ菌を抗生物質で除菌すると、アレルギーの発症率が30%以上増加したという研究結果もあります。

さらに現代人にはギョッとする話ですが、「寄生虫」がアレルギーを抑制するという報告も多数寄せられています。数十年前の日本には回虫や線虫はごく普通に存在した寄生虫ですが、これらの寄生虫の保有率が低下すると、アレルギーの有病率が優位に上昇するというのです。

つまり細菌や寄生虫の存在が「通常の」Th1を主体とする免疫システムを訓練・強化し、結果的にアレルギー疾患を引き起こしかねないTh2主体の「アレルギー系」免疫システムを抑制しているという構図が見えてきます。

ということは、現代の過度に清潔になりすぎた環境というものは、考え直す必要があることを示唆しています。清潔にすることは快適な環境と結びつけて考えられがちですが、皮肉なことにアレルギー性の諸疾患を増加させる結果をどうやら招いているらしいのです。

従って現代に於けるアレルギー性疾患の蔓延を防ぐ手段の一つは、過度に清潔を重視したライフスタイルを少しでも改め、多少は細菌やウイルスを含んだ「自然な」環境を受け入れる、ということにありそうです・・(続く)
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