- 伊藤 健之
- ユー・ダブリュ・コンサルティング 代表
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
なりました。「組織の成功の循環」とは次のようなものです。
1) 人間関係の質が高まれば、思考のレベルがあがる。
2) 思考の質が高まれば、行動の質が高まる。
3) 行動の質が高まれば、結果がついてくる。
4) 結果がついてくると、ますます人間関係も良くなる。
たとえば営業部門であれば、結果を出すために、もっと訪問を増やそうとか、顧客ニーズ
を収集しようということをマネージャーが指示します。
いつしか、職場はこうした「解決策」であふれ、皆が忙しくして頑張っているわりには、
結果がついてこない。
こんなときはどうしたらよいのでしょうか?
遠回りのように見えますが「関係性の質」を高めない限り、結果(数字)はついてきません。
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私はダニエル・キムさんの「理論」には大賛成ですが、4)だけは要注意です。
1〜3をすっ飛ばして、短期的に数字をつくりにいくこともできますが、これをやって
しまうと4→1へのフィードバックはなくなります。
「数字さえ上がれば現場のモチベーションがあがる」
こう唱えるマネジメントの人も多いですが、果たしてそうでしょうか。
この人たちは、4から実現しようとします。
でも、この「やり方」では、成果が長く続くことはありません。