- 宮原 謙治
- 霧島住宅株式会社
- 工務店
対象:住宅設計・構造
自然の恩恵を十分に享受できる住宅の設計には、その敷地の気象データーを活用することも大切です。
『気候風土を活かした設計です・・・!』というコピーを目にすることもあります。
過日、その様なことを言っている建築家と会いました。色々と設計のコンセプトを力説されていましたので、チョッピリ意地悪な質問をしてみました。
『先生、その建築地は夏はどちらから風が多く吹きますか?冬はどうですか?湿度はどうですか?』
返事が返ってきませんでした。そんなの関係ないという態度です。
所詮これ位のことかと思いましたが、設計を依頼された方が何だかかわいそうになってきました。
気象データーが全てではありませんが、参考にはなります。
一番良いのはその場所に住んでいる人の体験です。
更地に建築する場合は、近所の方に聞くのもいいでしょう。
気象台のデーター位置と、建築地が離れている場合は、地元の消防署でもデーターをもらうことも出来ます。
自然の恩恵を享受するには、自然の恩恵とは何かをしっかり知ることがスタートですね。