- 今井 大輔
- 注文家具屋 フリーハンドイマイ 代表取締役社長
- 神奈川県
- キッチン・インテリアデザイナー
新年明けましておめでとうございます。
昨年の秋頃から、家具を作らせて頂いた皆様にお便りをお送りさせて頂いたこともありまして、使い込まれた家具の様子を見る機会がいままでよりも多くありました。
普段は、設置した直後の家具しか見る機会がないことが多いので、皆さんがどんなふうに家具を使われているかを数多く知ることができて、私にとってはとてもうれしい再会の日々でした。
意外に思ったのは、もう少し家具に不具合が出てたりするかと思ったのですが、それが少なく皆様快適に使ってくださっていると言うお返事をたくさん頂けたことです。
もちろん、私たちはずっと使える家具を作っているつもりでありますが、家具はその良さがずっと続くものではありません。家の中の道具として使っていくものですので、当然消耗したり磨耗したりする部分が出てきて、無垢材を使っていれば当然木は少しなりと動き始めているでしょうから、定期的に手を加えて使いこなしていくものだと思っております。
けれども、もう家具を作って7年も経つ方からも「不具合なく大変重宝しております。」と言ったご連絡や、かなり複雑なプランニングをしていて、もうそろそろメンテナンスが必要かなと思っているお客様からも「おかげさまでひとつの歪みもなく使わせて頂いてます。年をおうごとに愛着の沸く家具を作成して頂いたと思います。」と言ったお返事を頂けたことに、うれしくもあり、驚いてもいます。
これは、ただ家具が丈夫なだけではなく、皆さんが家具を使うことを楽しんでいるからなんだと、皆さんの文面を拝見していて感じたのです。
一緒に作って、一緒に使っている、愛着を持って家具を接していると言う気持ちが伝わってきて、それが私にはとてもうれしいのでした。
もちろん、不具合が出ている家具もあり、お伺いしてメンテナンスや修理をすることで、それは今後の家具製作にあたっての良い経験となりました。
例えば、「水平収納扉を製作する際に専用金物を使わないで製作した場合にどこに負荷が掛かってくるか」や、「タンニンと金属の関係」など、いろいろと勉強になることは日常生活の中にあるのだと再認識しました。
そして、家具を作っている私たちや、家具を使っている皆さんとの関係は、ただ「家具を作った、手に入れた」と言う関係ではなく、こうして「家具を設置する前から、設置した後へ、良く使えているとお便りを頂いてそのプランを良さを再検討したり、不具合が出てその構造を検討し直したり」と、その人の暮らしと私たちの暮らしの全てが繋がっているんだなあと、ここ最近の様子を振り返ってみるとあらためて感じたのでした。
そして、今まではなかなか手が回らず不定期だったこのメンテナンスのお便りも、きちんと定期的に送ろうと思ったわけです・・。
今年もいろいろあると思います。
楽しみです。
本年もよろしくお願い致します。
注文家具屋 フリーハンドイマイ
ブログ「自由な手たち」
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