- 近藤 壯一郎
- 台所計画工房 キッチンスペシャリスト
- 神奈川県
- リフォームコーディネーター
対象:住宅設備
- 松林 宏治
- (住宅設備コーディネーター)
- 松本 秀守
- (住宅設備コーディネーター)
勢いよく閉めても最後の方でブレーキが利いて動きがゆっくりになり、あとはすーっと自動的に閉まっていく、という引出しが今や全盛といった感じです。
あれはいわゆる「ブルモーション」と呼ばれるものの仕業なのですが、それって何?
巷では、こういう動きをする引出しのことをみんな「ブルモーション」って言ってませんか?
この、引出しなど(最近は開き戸や引き戸にも対応)の動きを制御する機構(シリコンなどを使った一種のショックアブソーバー)は数年前からヨーロッパの高級家具金物メーカーが出していて、ドイツなどの高級キッチンに採用されてから徐々に日本のシステムキッチンにも広まってきたものです。
その高級家具金物メーカーの1つに、オーストリアの BLUM(ブルム)社という会社があって、同社の引出しレールのオプションとして、このオートクローズ機構の部品が作られたのです。
そして、この部品は社名をもじって BLUMOTION(ブルモーション)と名付けられました。
だから、「ブルモーション」はブルム社固有のもので、ソフトに自動的に閉まる引出し全般のことを言う一般名詞ではありません。
ブルム社製以外の引出しレールにも同様の機構のものがあり、それらにも独自の名前が付いてます。
だから、この機構のことを一般的に呼ぶなら「ソフトクローズ」か「オートクローズ」がいいでしょう。
「ブルモーション」はブルム社の登録商標です。