- 河野 英仁
- 河野特許事務所 弁理士
- 弁理士
対象:企業法務
- 尾上 雅典
- (行政書士)
- 河野 英仁
- (弁理士)
〜新規性判断とcomprisingの関係〜(第2回)
河野特許事務所 2009年12月18日 執筆者:弁理士 河野 英仁
In Re Robert Skvorecz
2.背景
Skvorecz(以下、原告という)は加温された食器を保持するワイヤスタンドに関する発明をなし、1999年12月5,996,948(以下、948特許という)を成立させた。参考図1は2つのワイヤスタンド10を積み上げた状態を示す斜視図である。
参考図1
ワイヤスタンド10を積み重ねた場合、一のワイヤスタンド10が他のワイヤスタンド10に食い込み、取り外しが困難になるという問題がある。本発明は斯かる問題を解消すべく、ワイヤ脚16の直立部19にオフセットを設けたものである。参考図2はワイヤ脚16の要部を示す説明図である。
参考図2
参考図2に示す如く、直立部19の上側には外向きに突出するオフセット30が設けられている。一のワイヤスタンド10のオフセット30により他のワイヤスタンド10のワイヤ脚16が横方向へ動かされることから、ワイヤスタンド10同士のくい込みが防止される。
(第3回へ続く)
ソフトウェア特許に関するご相談は河野特許事務所まで