「さようなら」、広告、映像の企画・演出術 #4 - クリエイティブ制作全般 - 専門家プロファイル

山藤 惠三
有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
東京都
クリエイティブディレクター

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対象:クリエイティブ制作

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閲覧数順 2017年01月23日更新

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「さようなら」、広告、映像の企画・演出術 #4

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デザインと企画、その気持ちイイ関係。 企画・デザイン、その発想法
先日、出張で新幹線に乗りました、
最終便にて日帰りしたのですが、どこも座席が満席でびっくりしました。
街中やお店には閑古鳥ですが、それぞれ目的を持って移動する人たちはとてもたくさんいるのです。

エスオープランニング、山藤(サンドウ)です。

「さようなら」には2つの意味がかくされている。
と、作家の竹内整一さんは言います。

1 別れを不断に移ろいゆく物事のうちに偶然起きた一度きりの出来事として捉え、「さようであるならば」と了解し、確認する受けとめ方。

2 別れを不可避の定めのようなものとして捉え、「そうでなければならないならば」と運命論的に了承する受けとめ方。


この二つの受けとめ方はいずれにしてもこれまでの状況を受けとめ、集約・総括して、次へ移っていこうとすることであり、両者をきっちりと使い分けているわけではありません。

別れを偶然と捉えることもあれば、必然と捉えることもあり、その複合的なものとして捉えることもある。

この「あわい(間)」のなかにこそ「さようなら」という言葉が放つ特殊性がある、


と言います。

ゆえに別れに対して、

日本人は清々しいまでの「潔さ」を示すこともあれば、


一方で極度な「ニヒリズム」に陥ることもある、と著者は指摘する。



たしかに、「さようなら」には、悲しいまでの確認作業としての言葉があるような気がします。

広告や映像などを作っていて、物語のラストシーンにいかに、この「さようなら」を効果的に演出・構成するか?

また、この確認作業を
1 しっかりと伝えるか?
2 あいまいに伝えるか?
3 何も伝えずに去るか?

という選択に陥るときがよくあります。

また、上記 3 の何も伝えずに去るか?
というのは、竹内さんの言う、「そうでなければならない」という、ある意味、
運命的な、そして、一種宗教観的な表現として最後の手段として取っておきたい!。
という気がするのは、広告や映像をやっている私だけではないと思います。

人が恋愛をするときに、その「出会いと別れ」、そしてそこに登場する、
「言葉たち」の表現には、物語や広告の中でも、キャッチコピーやキメ台詞として、
とても重要なのです。

つづく。