カウンターや手洗いボウルの形状に合わせて、漆喰の壁も一部をアールにして柔らかい表情を出しています。柔らかく包みこまれるような雰囲気が、洞窟の中にいるような安らぎを感じさせてくれていると思います。
右写真はトイレを上から見た様子です。出入口は、将来車椅子を使うようになっても通りやすいよう、大きめの引き戸としました。床面も他の部屋と同じ高さでフラットにおさめています。
光が丘のチークハウスは、家全体をワンルームのようにつくっていますが、トイレは扉を閉めて一人こもる場所。そういうスペースだからこそ、閉ざされた空間を、閉塞感ではなく、むしろ無限の広がりを感じるような場にできるといいですね。
村上建築設計室