- 阿妻 靖史
- パーソナルコーチ
対象:コーチング
信じていた夫が不倫していた!
青天の霹靂です。
今まで前提にしてきた、生活・信念・人生の土台が根底から揺らぐような事態で、混乱する気持は、よく分かります。
そんなとき、感情的になったまま行動しても、あとで後悔すると思います。
まだ感情が収まらないというあなたは、感情の整理をすることを第一優先にしたらいいと思います。
なお、こういうケースであなたの気持を不倫の張本人にぶつけることは、二人して感情が乱れるだけであって、解決に結びつかないと思います。特に、怒りの感情は、相手を突き放すための感情です。既に別れを決意しているならともかく、感情にまかせて怒りをぶちまけて、離婚する運びになってから後悔しないかどうか、よく考えてみてください。感情の整理のためにカウンセリング、心理セラピーは有効です。
自サイトのコラム、夫の浮気を今も許せない!というあなたに(1)に詳細がありますが、修復してやりなおしていくためには、上手に「ゆるす」ことが必要になります。
「ゆるす」には3種類の意味があるのをご存知ですか?
1.これ以上「責めない」と決める(行動面)。
2.感情の整理をつける(感情面)。
3.未来の行動に許可を与える(ルール)。
1,2の「ゆるす」は、実践する必要がある部分です。行動面でも、感情面でも相手を責めないこと。
ところが、3は相手の言いなりになり、ずるずるとなし崩し的に浮気を認めてしまうと言うこと。3の意味では許さなくて良いのだと思います。
但し、3の意味で許さないためには、「次に浮気したら別居する」などの行動に出られる覚悟が必要です。そして、行動すると決めるためには、次に浮気が起こらないための「自分の側の変化」も求められます。
ここは、なかなか辛いところですが、浮気を起こしたことは、浮気した側の責任ですが、【夫婦の心の溝を作ったのはふたりの責任】だと考えることができるかどうかが、分かれ道です。
100%相手が悪いとしたら、自分の側でできることは何もないのです。あとは、そのような相手を選んでしまった自分の選択眼を反省し、別れを選ぶのみです。
一番いけない態度が、上で書いたことの真逆、
1の意味では許さず(つまり、言葉で責め続ける)、
2の意味でも許さず(つまり、感情が乱れたまま、自分で整理しようとしない)、
そして、
3の意味では許す(つまり、結局文句を言うだけで、別れることはできない)
という態度だということがお分かり頂けたでしょうか?
不機嫌にグチグチ言うけれど、行動は伴わない、という姿勢なのです。
自分の気持ちの整理はきちんと自分でつけ、一度キッパリと苦情を言ったら、必要以上にグチグチ言わず、明るく振る舞うけれども、必要なときには「別居」「離婚」と行動できる。
そのような人といると、相手もしゃきっと背筋が伸びるものです。
まずは、そのような人間になってみたら、見方がどう変わるか、それを考えてみてはいかがでしょうか?
夫の浮気を今も許せない!というあなたに(1)もご参照ください。