エコノミークラス症候群の最新情報 - マッサージ・手技療法全般 - 専門家プロファイル

吉川 祐介
Wecareカイロプラクティック&ナチュラルケア 院長
カイロプラクター

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対象:マッサージ・手技療法

檜垣 暁子
(カイロプラクティック理学士)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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エコノミークラス症候群の最新情報

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健康雑学
年末年始に海外旅行へ出かけられる方もいると思います。長時間のフライトできかがりなのが、肺に血栓がつまる肺塞栓症、いわゆるエコノミークラス症候群です。これは、じっとしていることで下半身の静脈で血栓が生じ、これが剥がれて肺に移動したものだと信じられています。しかし、この医学的定説に疑問を投げかける報告がでました。

米マサチューセッツ総合病院外傷・救急手術部長/ハーバード大学外科教授のGeorge Velmahos博士の研究によると、肺塞栓症患者の85%で、下肢での血栓の徴候がみられなかったというものです。

血栓がきれいに剥がれて痕跡を残していない可能性もありますが、多くの場合は血栓のごく一部だけが剥がれて残存物が残ることが示されています。

今後、さらに研究がされていくと思われますが、じっと同じ姿勢で座り続けることでなにか肺に血栓が起こりやすくなることには変わりません。長時間のフライトでは、ときどき席を立って体をストレッチしたり、定期的に機内を歩いたりすることで、できるだけ血液の循環が滞らないように気を配る意義はなくならないと思います。旅行される方は、ぜひ気をつけていらしてください。

吉川祐介 Wecareカイロプラクティック&ナチュラルケア