米マサチューセッツ総合病院外傷・救急手術部長/ハーバード大学外科教授のGeorge Velmahos博士の研究によると、肺塞栓症患者の85%で、下肢での血栓の徴候がみられなかったというものです。
血栓がきれいに剥がれて痕跡を残していない可能性もありますが、多くの場合は血栓のごく一部だけが剥がれて残存物が残ることが示されています。
今後、さらに研究がされていくと思われますが、じっと同じ姿勢で座り続けることでなにか肺に血栓が起こりやすくなることには変わりません。長時間のフライトでは、ときどき席を立って体をストレッチしたり、定期的に機内を歩いたりすることで、できるだけ血液の循環が滞らないように気を配る意義はなくならないと思います。旅行される方は、ぜひ気をつけていらしてください。
吉川祐介 Wecareカイロプラクティック&ナチュラルケア