- 敷浪 一哉
- 有限会社シキナミカズヤ建築研究所
- 建築家
対象:住宅設計・構造
仕上げは建具屋さんに扉を造ってもらいます。
このマンションは築年数が相当たっているせいなのか、床が水平ではありません。
扉を引き戸にする予定にしていますが、扉を単純にレールの上を転がしたら上手くいかないのです。
そこで、床にはレールをつけず、天井にレールをつけて扉を吊ることにしました。
建具屋さんは大きな三角定規のようなものを使って慎重に計測します。
天井いっぱいの大きな扉を造るときにもうひとつ考えなければならないことは、家の中までの搬入です。
外廊下、玄関、廊下と、部屋に来るまでに障害物がたくさんあるのです。
ですので、家の中から外まで長さを計り、その結果無事1枚の扉でいけることがわかり一安心。
このように、扉1枚を考えるだけでも、色々な背景を踏まえなければならないのです。