また薬には「副作用」というものがあります。例えば痛み止めの薬には、胃炎や胃潰瘍という厄介な副作用があり、胃の弱い人が痛み止めを飲む際には、胃薬も欠かせません。さらに薬には「依存性」という性質もあり、常用していると、それ無しではいられなくなってしまいます。
つまり、薬によって根本的に病状は何一つ改善していないのです。腰痛などを引き起こす病気には必ず「原因」というものがあり、それを解消もしくは軽減させることが大切です。しかし痛み止めは、いわば痛みという感覚を麻痺させているに過ぎないのです。
このような日常的な腰痛、肩凝りの患者さんからお話を聞くと、ある共通点が浮かび上がります。第一に、慢性的なストレスや疲労が背景にあるケースが目立ちます。実際に外来では検査で「異常なし」とされ、帰り際に担当医から「ストレスでしょうね」などとコメントされるのです・・(続く)
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このコラムの執筆専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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