- 山下 幸子
- 独立系FP事務所山下FP企画 代表・株)エイム西宮オフィス代表
- 兵庫県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
たとえば・・・9月の適用金利でシュミレーションしてみましょう。
●ソニー銀行 30年固定金利では、2.844% (保証料ナシ・団体生命保険込み)
3000万円を借入した場合、毎月の返済は(ボーナスなし)123,971円 (毎月)
個人的には、かなり割安だと思います。ソニーの場合、新築物件しか融資してくれないのが残念なところですが・・・
このソニーの全期間固定金利タイプで十分!という方はそれで良いのですが、収入もまだ少ないためもう少し返済金額を抑えたい・・・という方もいらっしゃいます。(大多数?)
前回もお話しましたが、当面(これがいつまで?というのは難しいのですが)の金利の低さを魅力に感じ「変動金利」を選択されている方が多いのが実情。
ですが、返済金額は少なければ少ないほどいい・・
それだけで、住宅ローンを選択してしまうと、・・・
金利が上昇した場合、「あのとき固定にしていれば・・」と後悔してしまいます。
「変動金利」は、リスクコントロールが難しいしとお考えの方・・・
比較的固定期間が長い10年固定金利タイプではどうでしょう?
●住信SBIネット銀行 10年固定 1.95% 固定期間終了後、店頭金利より−0.7%
(ここでは、10年固定で金利の低いものを選んでみました。)
3,000万円を借入した場合、毎月の返済金額は(ボーナスなし)10年間110,137円(毎月)10年後は店頭金利からマイナス0.7%引いた金利です。(ソニーの全期間固定より13,834円返済金額は少ないです)
ここからは、仮に・・と全期間固定金利よりも当初低い10年固定金利を選んだリスクになります。10年後はどうなるでしょうか?
仮に固定期間10年後、店頭金利が3.45%(現在と同水準)であったとすると、
3.45%−0.7%=2.75%が11年目の金利となり、毎月の返済金額は118,571円
(当初より8434円返済金額が上昇)
仮に10年後、店頭金利が4.%であったとすると、
4%−0.7%=3.3%が11年目の金利となり、毎月の返済金額は、124,601円
(当初より14,464円返済金額が上昇)
仮に10年後、店頭金利が4.45%(当初より1%上昇)であったとすると、
4.45%−0.7%=3.75%が11年目の金利となり、毎月の返済金額は、129,664円
(当初より19,527円返済金額が上昇)
このように、全期間固定金利より、低い金利を選んだ場合の期間終了後の金利を具体的に
シュミレーションして、10年後にその上昇した返済金額が家計の中で吸収できるか?
を考えておきましょう。
(具体的な対策・・・繰り上げ返済、昇給、妻が働く、両親からの資金援助など。)
※ここで取り上げました優遇金利は、その金融機関の融資条件を満たす方に適用されます。
詳細は、各金融機関へご相談ください。