わざわざ店とついで店 - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

渡邉 康弘
繁盛店コンサルタント
茨城県
経営コンサルタント

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閲覧数順 2024年09月23日更新

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わざわざ店とついで店

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繁盛店づくりのヒント

繁盛店コンサルタント「渡邉康弘の視点」



こんにちは
繁盛店コンサルタント渡邉康弘です。

お店には「わざわざ店」と「ついで店」があるのをご存知でしょうか?


これはお店の立地との関係を表現した言葉で、「わざわざ店」とは
文字通り、そのお店のためだけに時間を作って
遠回りしてでも足を運んでくるお店のことを言います。

対して「ついで店」とは、集客力の強い商業施設の中であったり
駅中など人が多く集まる場所で営業していて、用事ついでに食事を済ませたり
流れの中で利用するお店のことを言います。


商業施設や公共施設など、集客要素を持っている立地のお店では
本来の目的は商業施設での買物であったり、駅などの移動であったり
その目的の前後や、合間などに利用して頂くためのお店となっています。

人が多く集まってくるかわりに、お店としての便が良いとは言えず
商業施設ではそのためだけに広大な駐車場に車を停め
駅中などでは電車を利用する以外は、簡単にアクセスすることが出来ず
野球場など開催が毎日でない施設では、ゲーム以外の集客要因がありません。


その一方で「わざわざ店」は解釈の幅が広いですが、そのお店を利用するため
わざわざ出向く必要と、足を運ぶ理由がないと選ばれることはありません。

自分のお店の立地は分かっていても、だからどんな営業を行う必要があるのか
組み立ててみると、今までに見えなかったものが見えてきたりします。



自分のお店はどんな立地にあるのか



自分のお店の立地は分かっていても、本当の意味で理解しているお店は
ほんの一握りに過ぎません。

「わざわざ店」では、なぜそのお店を利用する必要があるのか
理由付けが明確なお店が少ないのが現状です。

わざわざ呼び込まなければならない立地で、ついでにふらっと寄れるお店を
営業している経営者が非常に多いように思います。
これは大きな誤解でもあります。


「ついで店」では家賃も高く、高収益や高回転のお店でないと採算が取れず
そのリスクも大きいものになるため、個人での出店はあまり見受けられません。
大手資本のお店が多いためか、マーケティングが出来ているお店が多いのですが
何割かの割合で、専門色の強い営業しているお店をみることがあります。

絶対ないとは言いませんが、「ついで店」の立地でそのお店のためだけに
「わざわざ」足を向けることは、お客様にとって容易なことではありません。

その立地の客層に合わせた中で、さらにその施設に出向く全てのお客様に
ふらりと立ち寄らせることが出来る、開放的なお店づくりが求められる訳です。


この要素を踏まえた上で、「わざわざ店」と「ついで店」
どちらに含まれる立地なのか、考えてみる必要があります。

そこを良く理解していないと、苦労しても努力が報われなかったり
商業施設の中で専門性の強い営業をしているために
そのお店を愛するお客様にとっては、かえって不便な思いをさせてしまい
顧客が根付かなかったりもします。

「わざわざ」の立地か「ついで」の立地か。
良く見極めて、流れを活かしたお店づくりに励んで下さい。



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