vol.16 アウトコートのつくりかた - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

中村 雅子
株式会社タジェール 建築家・インテリアデザイナー
東京都
建築家

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対象:住宅設計・構造

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vol.16 アウトコートのつくりかた

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ローコストで長寿命なRC外断熱をつくる
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フローティングハウス(=空に浮かぶ船の家)には船のデッキ(=甲板)を造ります。建物四方にぐるっとバルコニーを作っていきます。詳しくは前のコラムをご覧下さい。

ローコストとはローメンテナンスも含めますので外部に使う金物は溶融亜鉛めっき処理です。この塗装は半永久的に塗り替えの必要がありません。一部の電柱や公園のテスリなど街なかで良く見かけます。

最初は 光沢がありますが徐々にツヤがとんできて渋いグレー色となるでしょう。

上の写真はバルコニーのテスリの足元です。斜めにデザインしてすっきり見せます。鉄骨やさんに作ってもらいました。この金物をケミカルアンカー*1でとめます。その数220個! 2階のバルコニー全周40メートル!

下の写真はバルコニーにセットする建具レールをつけている写真です。ステンレスのレールをめっき処理した鉄の敷居にアルゴン溶接と言う特殊な工法で留めていきます。溶接棒は真鍮を用いています。下の穴は水抜き用です。
*1コンクリート躯体にドリルで穴を開けてエポキシ樹脂を注入し全ねじをセットする