予防・代替医療の本格的な幕開け近し!(2) - 心の不安・性格改善全般 - 専門家プロファイル

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閲覧数順 2016年12月10日更新

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予防・代替医療の本格的な幕開け近し!(2)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心の不安・性格改善
  3. 心の不安・性格改善全般
(続き)・・以前私はブログで、予防医療や慢性疾患の診療に於ける「対話」の重要性について詳しく述べました。これらの診療では患者本人の生活習慣の改善や、健康観の変容がとりわけ重要ですが、それを推進するためには、医療者と患者(顧客)との自由かつ活発な対話が不可欠なのです。その対話を進める上で、有効に機能するのが「コーチング」です。

 3年前に発足した「臨床コーチング研究会」には、医師を含めた多くの医療関係者が参加し、会員数は急速に増加しています。医療分野ではコーチングの導入が遅れていると言われていますが、これからは間違いなく医療に於けるコーチングの導入・普及が進むと予想されます。コーチングは予防医療の分野に於いては、とりわけ威力を発揮すると考えています。


 患者や顧客が健康上の不安や問題点を自覚し、その解決のために医療者の支援を求めた時、医療者に必要な姿勢・スキル・資源にはどのようなものがあるでしょうか?医療者は患者との対話(コーチング)の中で、彼の「真の問題点」を洞察し、その解決のために有効なツールを提供する必要があります。その際、患者の自主的な選択権が何よりも尊重されなければなりません。

 もし患者の自主性や選択権が尊重されなければ、どうなるでしょうか?例えば肥満傾向のある患者が「やせたい」と考えて訪れたとします。そのとき医療者が専門知識を楯に、一方的にダイエット法を押し付けたとしたら、おそらく患者は、そのダイエット法に本気で取り組む気にならないか、なったとしても長続きしないでしょう。ちょうど子供が「勉強しなさい」と叱られたら、勉強したくなくなるのと同じです。


 従って、医療者は患者(顧客)の語る「物語」に耳を傾け、その真意をつかまなければなりません。そこには患者の真の問題意識が潜んでおり、それに基づいたアプローチであれば、患者の自主的な取り組みと持続性が期待されます。それだけに患者本人に根源的に備わっている「自然治癒力」が活かされて、治療や生活改善の取り組みが、より有効に働く可能性があります。

 例えば一人の肥満の患者に関して、その太った真の原因が実は「ストレス食い」にあった場合には、そのストレスにどのように対応するか、というアプローチがどうしても必要です。医療者との対話によって、ストレスの原因と対処方法が明らかになれば、患者としてはどのようにすれば太らずに済むか、ということが、潜在意識のレベルで分かるようになるのです。


 医療者と患者との対話は、病院やクリニックなどの医療機関で行なわれるのは当然のことですが、何もそれに限る必要はありません。例えば企業や学校、家庭などで行なわれても良いはずです。病気になったり、健康障害が発生するのは多くの場合、企業や学校、家庭などの「生活現場」です。とりわけ現代は生活習慣病やストレス性障害といった「現場の病」が急増しています。病院に来てからでは、すでに遅い場合が多いのです。

 実際に僕は以前に、病院での診察や検査ではそれほど大きな問題がなく、経過観察だけで済んでいた若い男性患者が、自殺を図って病院に担ぎ込まれる、といった悲しい事例を複数経験しました。後に職場の人に聞いてみたところ、職場の人間関係がストレスとなり、食生活の乱れが続いていたということです。こういう事情は、職場に直に接していなければ分からないことです。


 職場などの「環境」は、健康や病気と非常に深く結びついています。この場合の環境とは、物理的な環境(温度・湿度・明るさ・騒音など)だけでなく、人的環境(人間関係・コミュニケーションなど)や組織環境(企業風土・企業理念など)も含まれます。これらは企業に働く社員の心身の健康に密接に関係しています。

 ということは、医療者は企業などの現場に関与し、そこで働く人の健康と、広い意味での環境を観察し、適切な助言やツールの提供をすることが求められます。これは疾病の予防や健康増進という観点からは、極めて重要です。従来から産業医が企業の社員の健康問題を改善する目的で活動してきましたが、これからは質・量ともに、より深く幅広い活動が必要になるでしょう。


 患者やクライアント(顧客)との対話を通して、健康上の課題が浮き彫りになったところで、そのままでは健康になれる訳ではありません。実際に健康を増進させるような各種のツールが提供されなければなりません。そのツールには、食事や運動などの日常生活上の取り組みや環境改善、それに薬物に代表される西洋医学的なものも含まれますが、いわゆる代替医療(CAM)の範疇に含まれるものも多数を占めています。

 CAMは古来より人類に伝えられてきたものから、最新の科学理論に基づいたものまで幅広くあり、世界中で研究され、広く普及しつつあります。欧米では国によって温度差がありますが、薬物中心の西洋医学の限界を補完する目的で、本腰を入れて取り組まれています。それと対照的に我が国では、CAMは大きく遅れをとってきましたが、近年になりようやく脚光を浴びてきました・・(続く)
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