今さらの仕事術〜序章〜 - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

青松 敬明
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閲覧数順 2024年09月22日更新

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今さらの仕事術〜序章〜

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仕事術
 その昔、商品の性格上、取引のほとんどが外国の政府機関ということがありました。
 いくつかの国を何年か担当したあと、私の担当が(体制最末期の)ソ連になりました。

 担当してまもなく現地に行くことになり、引き継ぎもそこそこにモスクワ及び地方都市に行くことになった私は、とりあえず引き継いだ資料を大量に抱えて飛行機に乗り込みました。
 その量たるや、大きなスーツケース2つ分、おまけに真冬だったこともあり、さらに衣類を詰め込んだスーツケースを1つ加え、合計3つの巨大なスーツケースを抱えてモスクワに降り立ったのでした。

 モスクワから、カザフスタンやウズベキスタン、ウクライナなどの各地で地方政府機関と商談をするのですが、結果的に明らかになったことは、書類の入ったスーツケース2つを開けることはなかったということです。
 まず、そんな書類を見ている時間がなかったし、それらの書類はあくまでも過去のものでしかなかったのです。
 そのとき以来、膨大な資料の中から、どの部分だけを抜き出し、どの部分は適当に読み流しておくか、ということを考えるようになりました。

 いずれにしても、当時は、パソコンなどない時代だし、必要な部分は自分でメモるか、コピーを取るくらいしかできない時代です。
 いかに重要なポイントがどこか、ということを見つけられなくては、膨大な資料に圧倒されるばかりでした。

 しかし、よく考えてみると、情報は今の方が圧倒的に多いし、情報の洪水に埋もれる可能性はますます高まっているはずです。
 ひょっとすると、あの頃の私のように、膨大な情報を前にして途方に暮れている人も多いのではないでしょうか。

 そこで、「今さらの仕事術」という形で、少しでも仕事の効率化に役立つ情報を提供できれば、、、と考えています。
 ある意味、効率的な仕事ができている方々には、まさに「今さら何を、、、」という内容がほとんどかもしれませんが、その場合は適当に読み流してください。


 なお、ここに書いたソ連への大量書類持参事件のすぐあとに、携帯ワープロが発売され、私は早速携帯ワープロを買って、ソ連だけではなくほぼ世界全域で仕事をすることになりました。
 それまでは、国際的な通信手段は、バカ高い電話かテレックスという時代でしたが、ワープロで文章を作って、印刷して、FAXすれば一丁上がりとなりました。
 実際には、そんなことをしていた人はあまりいなかったと思いますが、私はどれだけ仕事を効率化できるのかを考えた結果、少々重くはなるものの、携帯ワープロと携帯プリンターを抱えて世界を飛び回っていました。まだワープロから直接通信ができませんでした。
 仕事を効率化するはずが、電圧の違いでプリンターを爆破させたり、様々な苦い経験をしながら現在に至っています。
 そう考えると、今はまさにパラダイスです。
 どこにいても、サーバーの中に置いた自分の書類が読めるなんて時代がやってくるとはあの頃は想像すらできなかっただけに。。。