- 漆原 智
- 株式会社アーバンプロジェクト 代表取締役
- 神奈川県
- 建築家
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
建築の専門分野は、大きく分けて、意匠・構造・設備に分かれます。
大規模建築の場合は、それぞれ持分を分けたエキスパートが、各分野を担当します。
住宅の場合は、一人ないし数人が担当されるのが、実情だと思います。
まず、意匠性は外観や内装のデザインに影響しますので、重要度も高いと思われます。
お部屋の配置や使い勝手にも影響を及ぼしますので、じっくり検討いただきたいですね。
導線計画や採光、通風性も考える必要がある場面ですね。
次は、構造ですが、家の安全性を左右する大事な要素です。
時には、構造計算を行って安全率を確認されることをお勧めします。
最後は、設備計画です。設備機器や設備メンテナンスを考えて計画しないと、
将来の問題発生時に費用が掛かってしまうことも考えられます。
三つの大きな部門をバランスよく、組み合わせて計画されることをお勧めします。
あとは、発注先を間違えないことですね。
リフォームを行っている会社にも、それぞれ専門性や得意分野が微妙に違うようです。
どのような工事が得意なのか、実績や事例を確認して、納得される会社に依頼されると、
失敗したなんてことも、無くなると思います。
知識不足なのか、通し柱を切っていたり、柱を何本もはずして格好良くなったリフォームを拝見します。
その後、窓が開かなくなったなどの理由で、呼ばれて調査しますと、構造補強がされていなかったり、
めちゃくちゃな工事を目の当たりにしますが、このような工事は論外ですね。
営業より工事担当者で選ばれると、失敗は減るのではないかと思います。
工事が始まると、営業さんから現場監督に業務が移行されるのが、通常だからです。