「ピアノ・スポーツ」 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

藤 拓弘
リーラムジカ 代表
経営コンサルタント

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年05月09日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

「ピアノ・スポーツ」

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 独立開業
  3. 独立開業全般
ピアノ教本について テクニック教材

今日の教材


今回の教材は、キャロリン・ミラーの「ピアノ・スポーツ」(原題Sportacular Warmups)です。


残念ながら、今回も著者のキャロリン・ミラーについては良く分かりません。
著者の経歴など詳しい情報をお持ちの方は、お知らせください。

訳および解説は安田裕子さんです。

教本には、キャロリン・ミラー自身の言葉が載っていますので引用します。

「このシリーズの目的は学習者の能力を増強することです。それぞれの本には
指を強くし、柔軟性を高め、学習者が演奏上必要なテクニックをマスターする
助けとなる教材を工夫して作っています(以下省略)」



この教本の目的



「目的・特徴」は次のようなものです。


1 初級ピアニストのための指のトレーニング
いい音を生み出すためには指を強くすること、そして手の使い方により表現す
ることを学びます。

2 生徒が物語りをつくる
各単元の最後には、いままで学習したことを総合的に応用した曲を提供し、
生徒自身がお話を作り、音楽的にも物語があることを感じとり学ぶことができ
ます。


今日のチェックポイント


この教材の特徴としては、タイトルにある通り、指のトレーニングを
スポーツに例えて分かりやすく、イメージしやすくしていることです。


これにより、子供の生徒さんは

「今やっている練習は、どういうことを勉強するためのものか」

ということを、イメージによって理解することができます。


これは、なかなか面白い発想だと思います。

若干「バーナム・ピアノテクニック」を意識しているのかなと
思うところもありますが、そこは独自のオリジナル性でカバーしています。


もともとアメリカはスポーツの盛んな国です。

そのアメリカで生まれたこの教材は、子供たちになんとかスポーツのように
ピアノも興味をもって練習してもらいたい、イメージを持ってピアノを弾いて
もらいたい、という気持ちから生まれたのでしょう。


「ピアノ・スポーツ」は全4巻から成り立っており、徐々に高度なテクニック
を身に付けられるように配慮されています。


導入は、中央C(真ん中のド)の音からスタートするのは、
アメリカの導入教本の特徴とも言えます。


また、最初から大譜表を使用しているのは、バーナムと同じです。

さらに、曲の始めにはスポーツの動きによるおもしろいタイトルが付けられ、
どういう練習なのか、という解説もついているので、わかりやすい。


ここから更に、指導者によっておもしろい解説をつけることによって、
レッスンに活気が出たり、盛り上げることも可能だと思うので、
その辺りの動機付けは、指導者の裁量におまかせしたい。


イラストは、いかにもアメリカ!という感じの「虫」のキャラクターもの。
日本の子供にも受け入れやすいタイプのものと思います。


教本の詳しい研究は、メールマガジン「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」でご紹介しています。

ぜひご覧下さい。



現在、ピアノ教室運営のエッセンスをメールマガジン「成功するピアノ教室」にて執筆中です。

また、コンサルティングの詳細はこちらからご覧下さい。