- 石本 工
- 株式会社健康企画ゆるゆる 代表取締役
- 健康運動指導士
対象:老後・セカンドライフ
秋も深まり、
さわやかな青空が広がる日も増えてきました。
でも冷え性の人には、これから
ますますツライ季節になってきますね。
冷え性とは、冷えやすい体質のことです。
だから、秋、冬にかかわらず
春はそよ風に吹かれても冷えやすいし、
夏は冷房に当たると冷えやすいし、
つまり四季を通じて、冷えやすいのです。
身体は、本来は自ら熱を生み出し、
全身の細胞・臓器が
最も活発に機能できる体温を維持する
機能を持っています。
しかし、冷え性の人は、
この「熱を生み出す」力が弱いのです。
西洋医学には、冷え性、という概念がないので
下痢とか生理痛とか頭痛など
冷え性の症状に対する投薬などの
対症療法しかありません。
しかし、それでは、
身体の熱を生み出す働きが弱い、
という、冷え性の根本治療にはなりません。
東洋医学では、
「気」「血」「水」の3大エネルギーが
全身を巡りバランスよく働くことで、
熱を産生し、体調をベストに整えていると
考えられています。
つまり、「気」「血」「水」に
過不足があったり、
働きが悪くなったりすることが
冷え性の根本原因なのです。
冷え性の人は
☆ 気虚(ききょ)=「気」が足りない
☆ 瘀血(おけつ)=「血」が滞っている
☆ 水毒(すいどく)=「水」がたまっている
のいずれか、またはこれらの複合した状態です。
気虚の人は、
日常、どうも元気が出なくて疲れやすく、
風邪も引きやすいし、寒がりです。
瘀血の人は
血液の流れが悪く、熱や栄養分が運ばれにくく
便秘がちで、生理痛や肩こり、
肌荒れなどの症状があります。
水毒の人は
水分の排出がうまくいかずに
体内に余分な水分がたまりがちです。
余分な水分がたまっている部位は
冷えて、むくみます。
頭痛や耳鳴りがあることもあり、
おしっこの回数が多いです。
あなたはいかがですか?
どれかのタイプ、
または複数のタイプに該当しますか?
では、冷え性体質を根本的に改善しましょう。
冷え性改善に効果のあるツボ刺激です。
まずは気虚タイプ
湧泉(ゆうせん)
足裏のど真ん中。
泉が湧くという名前のとおり、
エネルギーの泉が湧き出て、全身を元気にするツボです。
気海(きかい)
おへそより指2本分下にあります。
全身の血行を促し
カラダを温める効果があります。
足三里(あしさんり)
ひざの皿の外側にあるくぼみから
指4本分下です。
松尾芭蕉が奥の細道を旅するときに、
疲れたらココを押して
元気を出したツボとして有名です。
瘀血タイプ
太衝(たいしょう)
足の甲の親指と第二指の骨の交わるところ。
全身の血流を改善しますが、
足にあるので足の冷えには特効です。
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの指4本分上で、
骨と筋肉の間にあります。
特に下半身の冷え・むくみ、生理痛など
女性特有の症状にはよく効きます。
労宮(ろうきゅう)
手のひらのど真ん中。
心臓の働きを高めて
全身の血行を改善するツボです。
自律神経を整えて体温を適切に調節します。
水毒タイプ
水分(すいぶん)
まさしくそのまんまのネーミングのツボ。
おへそから指幅1本上です。
余分な水を身体から排出させる効果が
あります。
腎兪(じんゆ)
脇腹をつかむように両手を腰に当てて、
ちょうど親指のあたりの背骨の両脇です。
膀胱や腎臓の働きを刺激し、
水分をスムーズに排せつさせるツボです。
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これらのツボ刺激の基本は
息を吐きながら
指などでグーっと押し込むこと。
5~10回くらい繰り返します.。
記述したり
イラストに示したツボの位置は目安で
人によって微妙にずれます。
押してみて、ずん、と響いたり、
つーんと痛みがある箇所を
数ミリくらいずらしつつ探ってみてください。
ツボにはお灸も有効です。
なので、簡単な代用として
ホカロンなどの簡易カイロを貼っておくのも
気持ちいいし、効果的です。
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ツボ押しの効果は、穏やかに現れます。
西洋医学のように、薬を飲んだり注射をして、
はい、おしまい・・・
・・・ということはありません。
時間がなければ、
すべてのツボをやらなくても良いですが
毎日継続することが大事です。
じっくりじっくり、だんだんと
体質は変わっていくものです。
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本日も最後までお読みいただいて
ありがとうございました。
あなたの生命エネルギーに火をつける
セラピストJINでした。
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