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大澤 眞知子
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閲覧数順 2024年04月25日更新

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バーナビー・コキットラム・ウエストバンクーバー〈高校留学生授業料を失い教育の質大きく低下〉

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高校留学生を金のなる木としか見て来なかったカナダの高校留学受入学区が悲鳴を上げています。

自業自得ですけどね。

 

Massive job cuts are predicted in both the Burnaby and Coquitlam school districts, as boards work to balance budgets during an ongoing pandemic that has stunted one of their main revenue streams.(CBC)

「バーナビーとコキットラム両学区では、大量の教員の首が切られることになります。パンデミックにより主要な収入源が断たれたため、大きく減った予算配分を余儀なくされたためです。」

 

「主要な収入源?」もちろん、大量に誰でも構わず入れていた高校留学生の授業料です。 

「なんでこうなることが見通せなかったんだ!」とカナダの教員組合がパニックです。

 

今回CBCニュースで取り上げているのは、主にBurnabyCoquitlamの2つの学区。

West Vancouverも数字ではこの2つの学区より深刻。

 

パンデミックで教育が機能していないカナダに、日本政府が渡航中止勧告を出しているカナダに、「高校留学出来ますよ〜」と未だに送り続ける悪徳エージェントがせっせと勧誘していた学区でもあります。

 

この数ヶ月、「この学区を勧められたんですが。。。」というご相談が複数あったことに納得です。

予算の悲劇的な不足を補おうと、誰でもいいからひとりでも多くの留学生を騙そうとしていたわけですね。

 

バーナビー学区は38名の正規雇用教員が永久に首。短期のレイオフなどとはレベルが違います。

この後、追加で151名のレイオフが行われるとか。

コキットラムでは、なんと293の職が失われました。

 

何も知らず「わぁいカナダの高校!」と、受け入れ先の企みも、エージェントの嘘にも全く無頓着でやって来た留学生たち。

「能力など関係ない、来たいなら誰でも連れて来い!」とばかりに嘘つきエージェントを囲い込み、べらぼうな額の授業料にヨダレを垂らしていたカナダの高校。

 

ニュースに登場した、バーナビー・コキットラムは節操もなく留学生の数を増やして来ました。

提供する教育の質も非常にお粗末、各生徒へのケアもエージェントに「あんたがやっといて」。

 

日本人の親を騙すために、日本人を低賃金で雇いれ「ここはいいところですよ。パンデミックでも全く問題ありません。」と嘘をつかせ何とかお金をせしめようとしていたようですが、それも終わり。

日本人スタッフも首になったのかな。

 

これら学区の大きな間違いは、州からもらう予算不足をすべて留学生の授業料で賄って来たことです。

地元生徒のためのクラス数、コース数、教員数、施設などすべてを回すことが出来ていたのは、留学生のおかげでした。

 

ところが、パンデミック。

どれだけ嘘をついても、エージェントに勧誘させても、留学生がどど〜っと引いてしまいました。

(まだ残っている少数の高校留学生、未だに来ようとしている高校留学生はまことに不思議な存在ですが

 

しかし、バーナビーのような大きな学区がなぜ予算のほとんどを留学生Moneyに頼ってしまったいたのか。

いやいやバーナビーだけではないんです。 コキットラムだけではないんです。

このグラフを見て下さい。

 

バンクーバー周辺で誰でも彼でも留学生を受け入れている大きな学区が、その予算のうち何%を留学生Moneyに頼っているかを表しています。

おやおや。 ウェストバンクーバーが突出しています。

なんと、ウエストバンクーバー全教育予算のうち13%!

同じくパンデミックで失った留学生授業料の影響は相当大きいと思います。

もともと住宅価格高騰により、地域に教員を集めることが非常に困難なWest Vancouver学区でしたが、今後も教育の質は加速し低下するものと思われます。

Englishの授業レベルの低さは前から問題となっていた学区だけに、今後の凋落ぶりが予想されます。

 

"Now, we're facing these cuts, which means larger classrooms, less one-on-one time, less extra support for kids with challenges," said Tetrault, citing positions like reading recovery teachers, which now face the chopping block.

"These are teachers that work one-on-one with students who have challenges with reading, so, coming out of the pandemic, these students are the ones that are going to be more behind."

 

このコメントは特別なReading指導を個人的に行う教師の言葉です。

「この予算大不足、教育カットにより、クラスサイズは大きくなり、ケアの必要な生徒へのサポートが出来なくなる(留学生も当てはまります)。

ケアの必要な生徒たちは、パンデミック後にはますます遅れている結果となるだろう。」

 

バーナビー・コキットラム、ウエストバンクーバーにいる、そして来てしまった高校留学生のみなさん。

事は重大です。 あなた達の教育が失われてしまいますから。

 

まだまだ、このようなニュースは続くと思います。

他の学区も同様です。

 

「カナダ高校留学の実態」eBook にも詳細を書きましたように、「高校留学はしないこと」

 

このニュースが正直に、残酷に物語っています。

______________________________________

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カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。

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