顧客本位の経営

こんにちは！株式会社アースソリューションの寺崎でございます。

毎月定期購読している「日経トップリーダー10月号」に、今CMでもおなじみの「株式会社出前館」について巻頭特集されていました。

この会社のトップは女性で、中村利江会長。

インタビュー記事を読みましたが、よいことたくさん書かれているのです。

中村会長は「顧客本位の経営」を打ち出されています。

多くの経営者が、同じことをおっしゃるでしょう。私も、そう思って動いているつもりです。

こんなことが書かれていました。

中村会長は、一度社長を退かれて（役員として残留）、新しい経営陣に任せたそうなのですが、その経営陣が明らかに自社本位の取り組みをしていた。顧客を蔑ろにした行為に猛反対したが、受け入れられなかった。

また、既存の事業を疎かにして、新規事業を展開したために、重要クライアントさんから契約が打ち切られた。

上記のようなツケが回り、増収増益だった業績が悪化した。上場会社として、減収減益は非常にまずい。

しかも伸び盛りの市場なのに・・・

そういうことで、中村社長は再登板したとのことです。

再登板後、経営を立て直し、今ではLINE社からの出資も受けて盤石体制となった。

コロナ禍で逆風が吹く中、フードデリバリーサービスの躍進は私が言うまでもない状況です。

社是ともいえる「顧客本位」経営を、会長自ら実践すべく、定期的に現場に入ってお客様宅に配達もするのだとか。すごいですね。

現場に入ることで、気づきがたくさんある。

ITを駆使したとしても、サービス自体は人間が行う。そこの品質は絶対に落とせない。

だから、会長自ら現場に入り、感じ取り、気づきを得て、サービスの品質向上に役立てる。

私がこの記事を読んで改めて学んだことは、

・経営陣は現場を見ないとダメだ、ということ。

・何かを改革するには、嫌われることを恐れず断行すること。味方になってくれる方は必ずいる。一度決めたら何が何でも実行する覚悟を持つこと。

です。

このビジネス誌、月刊誌なのですが、定価1,620円かかります。普通のハードカバーの本とほぼ同じですが、ページ数があまり多くなく、分量から考えれば少々高めかもしれません。

しかし、中身は濃い。

出前館のような上場会社の経営者の話も聞けますし、中小企業で頑張っている経営者の取り組み等、勉強になることが盛りだくさんです。

中には、事業譲渡した会社や破産した会社の経営者の記事もあり、身につまされることもあります。

こういう本を読んでいると、向学心も湧いてきます。

向学心が掻き立てられ、私は中小企業診断士試験の勉強をするに至っています。

このコラムで、介護に携わる方に対して、自らの付加価値を向上させたいなら勉強することが必須だ、と常々書いています。

私もまだまだ不十分ですが、付加価値を上げていくには能動的に行動しなければいけないのですね。