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無垢の素材感

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hikarium の工事で残材になってしまっていたフローリング材を、他の住宅の改修工事に使います。
フローリング材は、当方の定番 IOCの無垢材(バーチ)のフローリング です。

無垢材ゆえに木目もランダムで、荒々しい自然の風合いは、クライアントの方々からも、好評です。
メンテナンスの面にも優れます。ただ、スペックの理由はじつにシンプル。 “安い” から。
とくに集合住宅の計画では、居室の床面積が大きく、床材の選択がコストに大きく影響しますので。

ただ、フローリング材の中には、集成材の表面に整った木目を人工的に練り付けたものもあります。
貼り手間を省くため幅広の材にわざと継目を入れて、複数枚の材に見せかけているものもあります。
いはゆるフェイク、うその素材です。 私は嫌いです。

木材だけではありません。
サイディングという外壁材の中には、鋼材やアルミの表面に木質調の加工を施したものもあります。
鉄は鉄、アルミはアルミ。素材ごと特性や風合いがあり、あるがままに表せばいいと思うのですが。

自然な素材感の魅力は コンクリートの打放し でしょうか。
現場の打設作業で偶然的に生み出される表情は、日本独特の『わび・さび』の美意識にも通じます。
もちろん、打放しといえども、補修や撥水処理は必要です。
(無垢のフローリングでも、保護のためのクリア塗装は大切です。)
それも 必要なことだけにしておきましょう。

コストを抑えるための発想が、自然の風合いを生み出すことになります。

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