〜歯磨剤(歯磨き粉)のお話〜 - 虫歯治療 - 専門家プロファイル

増岡 健司
医療法人社団 MEDIQOL 理事長 歯科医師
東京都
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
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閲覧数順 2024年04月25日更新

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〜歯磨剤(歯磨き粉)のお話〜

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  1. 心と体・医療健康
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歯科の蘊蓄
 歯磨剤の成分には基本成分と薬用成分があります。

 基本成分とは研磨剤、湿潤剤、結合剤、発泡剤、香味剤などで、薬用成分とは、むし歯、歯肉炎、歯周炎、口臭などのお口や歯の病気を予防するための成分です。


 ●主な薬用成分(製品に記載されているので確認してみましょう)

 虫歯予防   フッ素(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム など)

 歯肉炎予防  塩化セチルピリジウム、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン、ビタミンC など
 
 歯周炎予防  グリチルリチン酸、トラネキサム酸、ビタミンE、塩化ナトリウム など

 口臭予防   トリクロサン、銅クロフィリンナトリウム など

 知覚過敏   乳酸アルミニウム、硝酸カリウム など


【歯磨剤選びのPOINT】
 『フッ素』はむし歯予防効果がとても高いと認められている薬用成分です。
 歯が1本でもある方にはフッ素入り歯磨剤を是非お使いいただきたいです。
 
 選ぶPOINTですが、子供さんはフッ素入りのもの、大人の場合はフッ素入りをベースにご自分のお口の状態に合わせた薬用成分の入ったものを選ぶと良いと思います。
 
 研磨剤がたくさん入ったもの(粒子が粗くジャリジャリしたもの)は歯や歯肉を傷つけるのでなるべく避けましょう。

 タバコのヤニや茶渋が気になるときは歯科医院に相談してください。専用の器具を使って安全にキレイにしてもらえます。



●フッ素入り歯磨剤の効果的な使い方●
 
 せっかくフッ素入りの歯磨剤を使っても、量が少なかったり、うがいを何回もしたりすると効果は半減してしまいます。フッ素の効果を最大限に引き出す方法で利用しましょう。
 子供の場合は、うがいや吐き出しができるようになってからにしましょう(3 歳くらいから)。

 (1)歯ブラシに1cm(1g)の歯磨剤をつける(6 歳未満では5mm 以下、6 歳以上から1cm 程度)。

 (2)歯みがき前に歯磨剤をお口全体に広げる。

 (3)歯みがきをする。

 (4)歯磨剤を吐き出さずにコップに1cm くらいのお水で1 回だけ30 秒間ブクブクうがいをする。

 (5)2 時間は飲食しない。