ごめんなさいのグレード

先週、先々週と、目まぐるしく、あっという間に過ぎていった日々の中で、

人を育てる仕事をする自分にとって、

この仕事の価値を、実感させていただくことが続き、

何と幸せなことかと思いつつも、

よほど、自分も気を引き締めて、身をわきまえて生きないとなぁって、思います。

中でも、一番の出来事は、

あるお料理屋さんで開かれたランチ会でのハプニング。

そう、上下スーツ、インナーのTシャツ、

ショーツまで、びしょぬれになるというものでした。

お料理の器を下げる際、

バランスを崩された係の女性が持つお盆が

その下に合った食器めがけて転倒。

お湯のみのお茶、椀物の汁、総出で、ひっかぶったのです。

さすがに、あ！！って思っても、

体は逃げられないものです。

だってね、わずか何秒かの出来事ですからね。

運動神経、そんなに発達してないし・・・・

丁度、都内での仕事を終えて、このランチ会を終えたら

一旦事務所に戻るっていう日であったこと。

最寄り駅のコインロッカーが、特別警備中で使用できなかったことなどなどの偶然が重なって、

20キロのスーツケースをガラガラ引っ張って行けてたから　わたしは、幸せだったのです。

帳場に預けたスーツケースの中には、

替えのスーツがあり。

すぐに次の出張のことを考えて、

ホテルで洗濯をした下着類もあったので。

すんなり着替えはできたのです。

でもね。

その失敗は、店の責任者の耳に届く

という事実がなかったので、

「ごめんなさい」は、担当の女の子からいただけただけでした。

わたしは、仕事柄、新入社員研修や、経験者採用の研修で、

お詫びの仕方について、指導することがあります。

お詫びには、グレードがある。

ごめんなさい、申し訳ないことをしましたという言葉は、

自分の気持ちを助ける言葉であって、

人の気持ちを満足させる言葉ではない。

けれども、

それでも、タイミングを失わずに行った方が良いし、

「誰が言うか」が大切であることを教えています。

ドレスコードと同じなんです。

グレードがあるのです。

誠心誠意、お詫びをすることは最も大切ですが、

誰が言うかによって、結果が左右されることがあるのです。

このお料理屋さんのネタは、

多角的に役に立つと思います。

人を育てている担当者や、マネジメントに携わる方々にとっては、

良いヒントになると思うので、

別角度のブログは、また、後日、アップしますね。

わたくし個人の名誉のために申し上げますが、

クリーニング代などの弁済は、一切求めず、

部下との関係、教育の不足を指摘することはあっても、

もちろん、それをネタに、研修せよというような下品な行為は行っておりませんので、

ご安心くださいね。

そんなアクシデントを通して、このお店が、仕組みを変えるきっかけや、

教育の見直しをしてくだされば、心から嬉しく思います。

世界でいちばん美しい言葉

「ありがとう」と共に、生きましょうね。

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