- 中野 博
- 株式会社エコライフ研究所 代表取締役
- 埼玉県
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
・イイモノを買うから、大切にし、長く使えるから、オトクである!
「このグローブの話の隣に、家の話をかくと、2500万円(坪単価約60万円で40坪の家を
イメージ)の木の家は、我が家の宝物になり、住んでいてとても気持ちいいから、うれしい。
見た目も本物の木や自然素材だから美しいため、大切にする。
安い住宅に比べれば高いため、大切に長く持たせようと努力する。
そのため、何とか50年くらいは使おうとする。
2500万円は高いかもしれないけど、50年間使えば、毎年50万円になる、これを
毎月に換算すると、約4万円だ。どうだい、安く感じないかい?
さらに、大樹もこの家を受け継いで合計100年住んだとすれば、毎年で計算すると、25万円、毎月だと、たった2万円だ。小さなボロアパートでも東京では7−8万円はすることを考えれば、
一軒家でこの値段は驚くほど安いと思わないかい?」
「なるほど、学習塾の授業料みたいな値段だね。じゃーみんなの家でもできるよね。」
「そうなんだよ、ただ最初に家を建てるときにどうしても、全体のお金が2500万円とか2000万円とかいう数字になるし、一度には払えないから、お金を借りることになるんだ。
さっきもグローブの話で言ったように、家の中にはいくらでも安いものがある。
たとえば、雑誌やインターネット、さらにはいろんなチラシをみると、安い住宅はいかがですか?
とささやいているものが多く見られる。大樹がもったないから、グローブには違わないから、
8000円のものでいいよ、って言ったように、大人も住めればいいから、贅沢言わないから、
安いほうでいいよ。という考え方もあるんだからね。」
「でも、そうして作った拓也の家は、あまりいい家ではなかったよ。だから、拓也がリフォームをしてうちみたいになったらいいのになーって言うだよ。」
「彼のお父さんには失礼だけど、やはり目先の金額にとらわれたんだと思うよ。彼の家は地元でよく広告出しているから、知っているけど、いわゆるローコスト住宅といってね、安くできる家なんだ。」
「はい、あなた今日の新聞にもチラシが入っていたわよ。」
「あー、これこれ坪単価35万円!これでこの家と同じ大きさの家を建てると、1400万円で
できることになる。しかし、この家で使われている材料はこの家とはまったく違うし、おそらく
長く持つようには作られていない。
お父さんがこれまで勉強した結果から考えると、日本の住宅の平均寿命の25年になるかどうか、ってところかな。仮に25年間もつと仮定して、先の計算をすると、1400万円だから、
毎年56万円になり、毎月では4万6千円になるね。値段は逆転していることに気がつくだろう?」
「うわーほんとうだ。じゃー、安物買いの銭失いってこと。?」
「まー家だから、そこまで言うのは失礼だけど、少なくてもこの家の性能には足元にも
及ばないから、住んでいる気分がまったく違うはずだ。」
「そうよね、私みたいな主婦や小さい子供たち、そしておじいちゃんやおばあちゃんみたいに
家で過ごす時間が長い家族には、住んでいる家の性能は大きいものよー。」
「いやいやパパだって、帰宅したときにホッとできるこの家は最高だし、元気になるから、
やはり家の性能はとても重要なんだよ。」