- 中野 博
- 株式会社エコライフ研究所 代表取締役
- 埼玉県
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
「パパ、どうして学校ではお金のことや家のことを習わないの?」
「そうだね、いい質問だね。人間が生きていくうえで、どちらもとても大切なものだし、とても重要なテーマなんだけど、学校では教えてくれない。ママは大学で住居のこととか勉強したんだっけ?確か家政科だったよね。」
「あら、料理のことや服のことや一般的な生活上の事なんかは習ったけど、住宅のことはデザインやインテリアとか、習ったと思うけど。ごめんなさい、あまり覚えていないわ。」
「そうそう、この前担任の先生が家庭訪問に来たよね、次の日に先生がとてもいい家で素敵だね、
うらやましいわって言っていたよ。」
「そうね、私もよく近所の友達からそういわれるわ。」
「みんなが、喜んでいてくれて、パパもうれしいよ。」
「ねー、ところで、さっきの質問の答えは?」
「え、何だっけ?」
「パパがこの家を建てた本当の理由だよ。」
「あーそうだった、グローブの話をたとえ話に出して教え始めたんだったね。グローブのたとえ話は大樹が身近な話題でわかりやすいと思ったからだけど、あの話に大体のポイントは詰まっているんだよ。」
「えー、物がいいグローブを選んで大切にしている話とこの家がどう関係するの?」
「じゃあ、図を描いて説明してみよう。」(あなたも 図を描いてみましょう)
「3万円のグローブは宝物になり、使っているときがうれしい。大切に使うから、いつもいい状態で長く持つ。これを5年間使えば、1年あたりで6千円だ。これに対して8千円のグローブはグローブとしては使えるが、素材がそれほど良くないため、野球をする上でどうしても、少し手になじみにくくて使いにくい。だから、使っているときの気分が、3万円のグローブほどはない。そして、友達がいいグローブを持っていたら、欲しくなる。その結果、何かの理由を発見して、新しくてもっといいものが欲しくなる。この流れは、車やパソコン、またはカバンや洋服なんかを大人たちが買い替えるときの気持ちと似ているんだ。」
「へーそうなんだ。でも、図で書いてくれるとわかりやすいね。」 (つづく)