北欧の光の特徴を上手く使う
白夜に代表されるよう、緯度の高い北欧では太陽の高さは高くありません。
光が、低い位置から入ってきますから、窓の正面に相対していると、目に直射日光が直接はいってきて、明るさよりも眩しさを感じます。
西日は一日中入ってくるようなもの。
その為、窓を背にソファを置いたり、正面では無く、椅子の横に窓をつける配置にしています。
プライバシーを大事にし始めた日本の住まいは
大きな窓のあけっぴろげな眺めを、私たち好むと言いましたが、現在では、プライバシーを重視する傾向が大きくなりました。
完全に家の中が覗かれなければ良い。
完全に家が覗かれないつくりで無くとも、真正面から自分をみられたくないという方が多くなりました。
実際、我が家でも、ソファの位置をあれこれ試行錯誤したあげく、今では、掃き出しの窓に背を向けて配置しています。
腰の高さまで壁がある窓だったら、ちょうど良かったのですが。。。。。
窓のすぐ外が、道路という住まいも少なくありません。
写真の住まいは、リノベーション設計をさせて貰ったお宅です。
窓の外すぐが、道路だったので、窓を背に作りつけのソファをつくる事で、プライバシーの確保と、居心地、光を取り入れ、時々の眺めを楽しむつくりになっています。
狭小住宅ゆえに、ソファを作りつけることで、より上手に空間が使えていますが、これは又別の話し。
このコラムの執筆専門家
- 小木野 貴光
- (東京都 / 建築家)
- 株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所 代表 一級建築士
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現
「あなたらしい、世界の一つだけの家」を実現するため、細やかな「収納計画」、「光と風」を取り入れ、「素材」と「間取り」の工夫で、心地よい住む方らしい家づくりをしています。住宅・デザイナーズ賃貸・クリニック・老人ホーム、東京都の建築設計事務所。
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