- 臼井 優樹
- 株式会社ユザック 専務取締役 サポート事業部門長
- パーソナルコーチ
対象:人材育成
最近、「臼井コーチはとてもアグレッシブに行動されていますね!」
という承認をいただきました。
普通であれば、問題なく「ありがとう!承認されてうれしいです!」
ということになるのでしょうが、この時は少し受け取りにくかった
のです。
それはなぜか。
ちょうどその頃、自分の中ではやりたいことのアイデアが溢れてい
て、どれから手を着けていいかわからない状態になっていました。
自分としては、決してアグレッシブに行動できている状態ではない
という認識があったため、素直に承認を受け取ることができなかっ
たようです。
ここで、承認する際のポイントが見えてきます。
話し手が、相手に対して感じたことを「承認」として伝えても、相
手の状態によっては、素直に受け取りにくい場合もある、というこ
となのです。
私の場合は、どんな承認なら素直に受け取ることができたのでしょ
うか。
「忙しい中で、それだけの行動ができたんですね!」
「○○や□□を実行したんですね!」
といった事実をそのまま伝えていただく程度の方が素直に受け取れ
たかもしれません。
相手が見ていてくれている。自分を気にかけてくれている。という
ことが伝わるだけで、とても安心感があり、次へのエネルギーがわ
いてきます!
このように、相手の気持ちの有り方や状態によっては、事実だけを
伝えるという承認にとどめることも有効なようです。
今日の一言
『承認を受け取るのは聞き手。相手の状況によっては受け取りにく
いこともある。」
承認する際には、相手の状態を良く考えて、時には事実を伝えるに
とどめることも必要かもしれませんね。
p.s.もし、受け取りにくい承認をしてしまったら・・。
きっと聞き手は、「う〜ん。そうでもないんだよね」などと言葉を返し
てくれます。そこでまた、新しいコミュニケーションが生まれます。
その時、「私(話し手)にとっては、すごいと思えたんです。」と自分
の目線ですごいと思ったこと、感心したことを再度伝えてみましょう。
「あなた(聞き手)は気づいていないけれど、すごいことをしている
んだよ!」という承認にもなります。
承認したい気持ちや、大切に思っていることが伝われば、悪い気は
しないものです。
あなたは今日、誰を承認しますか?