- 岡崎 謙二
- 株式会社FPコンサルティング 代表取締役
- 大阪府
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
以前このコラムに「山梨県が金融リテラシー一番低い」と書きましたが、それは、金融知識の高さや低さ、投資意欲の強さや弱さなど、お金にまつわる地域性を浮かび上がらせた「金融リテラシー調査」が大きな注目を浴びている。今回の調査は、18~79歳の2万5千人を対象に「金融広報中央委員会」(日銀が事務局で、政府や自治体で組織)がまとめたもの。日本人のお金に関する知識や判断力を、初めて公的・大規模に調べた資料からのものです。
特に西日本の特徴を分析すると、東日本以上にお金の県民性が色濃く表れたようです。
金融知識の上位5位は奈良、香川、京都、岡山、鹿児島。西日本勢が占めました。奈良や香川は、これまでのほかの調査でも貯蓄額が高い県として知られます。金融知識と貯蓄額は相関があるのでしょう。香川と岡山は瀬戸内海を挟んだ隣県で、かつて日照りに苦しんだ地域。その危機意識が、ため池や貯蓄の多さにつながっています」『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』の著者で、経営コンサルタントの矢野新一氏(67)も「香川は水不足で苦しんだ地域で、水もお金もためて備える風土」と同じ見方だ。さら に、「奈良は女性が買い物上手と言われます。お金にシビアな大阪との行き来が多く、金銭感覚がしっかりとしています。岡山もかつて上方商人との交流が深かった地域です。お金に細かく、財布のひもが固い」という。
岡山は老後の資金計画を持つ人の比率が全国で最も高かった。
徳島の調査結果も特徴的だ。金融知識が上位で、損失回避傾向も、横並び行動バイアスもともに強い。
「大阪とつながりが深く、男女ともにお金にシビア。目玉商品しか買わない気質と言われます」(矢野氏)
「徳島は藍染めが盛んで、かつてはぬれ手であわの大もうけをした地。しかし、蜂須賀家という殿様を尾張(愛知)から迎え、江戸時代に倹約の気風が定着しました。名古屋の血も強烈に流れてい ます」(岩中氏)
徳島は期日通りに支払う意識の比率が全国で最も高かった。
県民性でお金の意識にこれだけ異なるとは面白い結果ですね。
特に西日本の特徴を分析すると、東日本以上にお金の県民性が色濃く表れたようです。
金融知識の上位5位は奈良、香川、京都、岡山、鹿児島。西日本勢が占めました。奈良や香川は、これまでのほかの調査でも貯蓄額が高い県として知られます。金融知識と貯蓄額は相関があるのでしょう。香川と岡山は瀬戸内海を挟んだ隣県で、かつて日照りに苦しんだ地域。その危機意識が、ため池や貯蓄の多さにつながっています」『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』の著者で、経営コンサルタントの矢野新一氏(67)も「香川は水不足で苦しんだ地域で、水もお金もためて備える風土」と同じ見方だ。さら に、「奈良は女性が買い物上手と言われます。お金にシビアな大阪との行き来が多く、金銭感覚がしっかりとしています。岡山もかつて上方商人との交流が深かった地域です。お金に細かく、財布のひもが固い」という。
岡山は老後の資金計画を持つ人の比率が全国で最も高かった。
徳島の調査結果も特徴的だ。金融知識が上位で、損失回避傾向も、横並び行動バイアスもともに強い。
「大阪とつながりが深く、男女ともにお金にシビア。目玉商品しか買わない気質と言われます」(矢野氏)
「徳島は藍染めが盛んで、かつてはぬれ手であわの大もうけをした地。しかし、蜂須賀家という殿様を尾張(愛知)から迎え、江戸時代に倹約の気風が定着しました。名古屋の血も強烈に流れてい ます」(岩中氏)
徳島は期日通りに支払う意識の比率が全国で最も高かった。
県民性でお金の意識にこれだけ異なるとは面白い結果ですね。
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