デート 2 依子さんは、なぜ人を好きにならないのでしょう? - 恋愛の悩み・問題 - 専門家プロファイル

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デート 2 依子さんは、なぜ人を好きにならないのでしょう?

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恋愛心理 自己受容

第7話を経て、主人公二人、杏ちゃんと長谷川さんは、長谷川さんのお母さんの手術がきっかけとなり、お母さん孝行のためにも結婚を急ぐため、「婚前契約書」の作成に取り掛かります。

結婚生活において「夫婦生活(家事全般長谷川さんが受け持つ)(セックスは週に何回行う・21時から実施するとか)をどうするか」とか、「離婚した場合」を想定して、あらかじめ子供の親権はどうするかとか、まるで仕事の契約みたいな約束事を具体的に話し合って決めていきます。

冗談みたいですが、アメリカのお金持ちの間では常識的に交わされる契約みたいですね。

そして二人を取り巻く登場人物も、複雑に絡み合ってきました。
杏ちゃんを好きになる、杏ちゃんのお父さんの若き剣道友達(中島裕翔さん)。
長谷川さんを、実は前から好きだった、幼馴染(国仲涼子さん)。

ラブストーリーを観ていて思うのは、なかなか関係が進展しない恋人同士が、喧嘩したり誤解しあったりしても、大抵最後は結ばれてハッピーエンドになるだろうなと予想できるものです。

ハラハラしながらも、どうせ最後はこうなるんだろうなと、どこか安心して観ていられるものです。

この「デート」でも、観ていて、心情としては、今は2人は「お互いを好きではないけれど、きっと色々あって、最後は好きになって欲しい」と思いながらも、でも

「本当にそんな風になるのだろうか?」
「この2人が結婚する事が、本当に2人にとってハッピーなのだろうか?」

と思わせる所があるように思って観ています。

つまり、予測を覆すエンディングがあるのではないだろうか?
予定調和では終わらないのではないだろうか?
と今までに無いハラハラ感を感じます。

回を追うごとに杏ちゃんの「人の気持ちの機微を想像できない」ぶりが発揮されています。

アスペルガー傾向のある方の典型ではありますが、「恋愛感情がない」というのはアスペルガー傾向のある方みんなに共通するものでは無いように思います。

ただカウンセリングをしていて、「人を好きになった事がない」とお悩みの方の中に、アスペルガー傾向のある方がおられることもあるようです。

余談ですが、アスペルガー傾向のある方がみんな「天才的な数学的能力があるわけでもない」ですし、「目に見える特別な能力を、幼いころから発揮できる」ものでもありません。
理系女子=アスペルガー、恋愛感情がない=アスペルガーのような安易なラッテルは張らないで欲しいものです。

次回の予告編を見ると、杏ちゃんだって実は恋愛したいんじゃないのか?と言うような内容のようです。いよいよ核心の話になって来ました。

「人の気持ちの機微を想像できない」のはアスペルガー傾向のある方の特徴ですが、かと言って、自分の感情もないわけではありません。

私の経験上の考えですが、
人を好きになって、傷付くこと」への不安
だって一般的な人と同様にあるものです。

どちらかと言うと、「人の気持ちの機微を想像できない」ために、恋愛感情を感じても、それが上手く叶うと思えず、恋愛感情を抑圧してしまう傾向が強いため、恋愛感情を感じられないのではないかと思います。

つまり不安が人一倍強くて、「人を好きにならないように」感情を押さえ込んでしまっているとも言えるでしょう。

あるいは杏ちゃんのように、「他人が自分に好意を抱いてくれている」と言う事がわからずに、せっかくのチャンスを逃しまくっているケースも多いかも知れません。

ドラマでも中島裕翔さんが杏ちゃんに
「好きです。ずっと好きでした」と告白しても
「えっ!そうだったんですか?」
「えっ?全然気付いてくれていなかったんですか?」
なんてシーンが出てきました。

ですから、一旦相手に「受け入れてもらえた」「恋愛関係が成立した」となると、想いがとても一途なものになってしまいます。

その一途な想いが言動にも出るのですが、
「自分がこんなことをしたら、相手がどう思うか?」が想像出来ない為に、ほどほどで済まなくなってしまうことがあるようです。

つまり相手からすると、「束縛がきつい」「重い」と感じられてしまうほど、一途になってしまうのですね。

その結果、別れ話になってしまい、その苦い経験で
間不信になってしまったり、恋愛恐怖症になってしまったりする傾向があるようです。
悪循環になってしまいます。

その様な事になってしまうのを避けるためにも、第三者が、
「そういう言動をすると、相手はきっとこう思うよ」
と伝えてあげたり、
「気持ちはわかるけど、そこまでしない方が良いよ」
とブレーキをかけてあげたりする役割が必要ではないかと思います。

しかし第三者が、善意でそれを言っても、本人は「余計なお世話」と思ってしまったり、
「批難」として受け取られてしまうと、元も子もないことになってしまいます。

そうした意味でも、ご本人が自分の意志で「相談してくれる」こと
が大前提となるわけです。

そうした役割を担うのも、カウンセラーの仕事ではないかと思っています。

杏ちゃんがなぜ「恋愛」を不必要だと思っているのか?
その解答が出るのかも知れませんね。


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(東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)
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2021年公認心理師(国家資格)取得13年間で1万人以上の相談実績を基に、深く人を理解し心のもつれた糸を解きほぐします。恋愛が出来ない、自己否定感、人と接するのが怖い、夫婦間の亀裂など、人間関係全般、アスペルガーの方の社会適応などのご相談。

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