皆様は「ダイエット」というと、何を連想されますか?
いつの世も「ダイエット」というものは、人間には普遍のテーマの様ですが、
では皆様は一体、何の為にダイエットをされたいと望まれておりますか?《゚Д゚》?
現在ダイエットをされている方。
これからやろうと思っていらっしゃる方。
したいと思うけど、いつも妄想で終わってしまわれる方。
ダイエットとは無縁の方。
などなど、世の中には色々な方がいらっしゃると思いますが、一体「ダイエット」って何の為にやるのでしょう?
《゚Д゚》???
ご自分を、「自分で素敵と思う自分に近づけたい」という、コンプレックスを克服したい思い?
痩せたら「モテる」という思い?
キレイになって「周りと差を付けたい」思い?
見た目と言うより「健康になりたい」思い?
私はここでダイエットに付いての質問にお答えする事も多いのですが、その方達の中から、時折感じる事があるのです。
それは、もし常に「痩せる事と筋トレ」ばかりに頭が一杯で、何をするにも頭の中はそればかりだとしたら、逆に、人生を「生きる」事を疎かにされておられないだろうか?と、少々疑問を感じるダイエッターの方が多い印象だからです。(; ̄O ̄)
日常で何をするにも、頭の中はいつも「いかに痩せるか」「いかにスリムな体型を維持するか」という事ばかりで、
もし、誰かと何かを楽しむ時にさえ、頭は「ダイエット」の事ばかりだとしたら、人生を「生きる」という視点から観た場合、本末転倒も良い所というのが、私の正直な感想です。
もし、そこまで来ていらっしゃる方がおられるとしたら、それは「病気」に近いものを私は感じてしまいます。
もしダイエットや筋トレで体型はスリムにイケていたとしても、そうなってしまわれるならば、私に取ってそのダイエットは、
「心」が健康ではないダイエットという事になります。
私は舞踊家であり、芸術家であるので、いつも「心・技・体」というものを意識して生きて参りました。
どの世界でもそうですが、上の世界に触れるほど「心」がいかに大切かという事を知って行く、大変奥深い世界を生きて来た私に取っては、
ただ単に、肉体を表からしか見ずに、やみくもに「痩せる」事だけに病的に囚われた方達に「真の健康はない」と思わざるを得ません。
若い時には、その自分の美しい肉体に、自分で酔いしれる時期があるかもしれない。(それも又人生の一部です)
でも、そういう方達の中には「人間は必ず老いるもの」という視点が、お有りなのかなぁ?と思います。
どんなに頑張っても「肉体」と言うものは、最後には確実に老いて行き、そして「死」というものを迎えます。
それがこの世の自然であり、摂理なのです。
肉体美やアンチエイジングに拘る「肉体信仰」の人ほど、若い時にはナルシスティックで、自分がやがて年齢を重ねて「老いて行く」という視野をお持ちでない方が多いですね。
そういう方は、将来どなた様も確実に来る「老いる自分」という現実に向き合わなければならなくなった時に、肉体のみに拘った分だけのプラスマイナスゼロで、老いる事への恐怖と残酷さを感じる事になるのです。
それは人間を「肉体」としてしか見えなくなっているが為に、因果の法則で自然にその様になるのです。
人は「生まれてから、老いて死んで行くまで」が人生であるのですが、果たしてそういう年齢の重ね方は、幸せなのでしょうか? 健康なのでしょうか?
そういう疑問が私の中に浮かびます。
そういう意味で、ダンスをされておられる方達は「心」の部分をちゃんと理解されておられる方が多く、感性・感覚が大変豊かで、優れている方も多いですし (勿論、全てのダンサーがそうという訳ではありませんが) 、
ダンサーというのはジャンル問わず、上級者になればなるほど「心」が出来て来るので、自分に対しても、他人に対してもデリケートになって行きます。
鍛えられた肉体(技・体)と共に、感性(心)が磨き上げられた人は、人間の持つ「大胆さ」と「繊細さ」の両方を兼ね備えた、この世で一番「人間の美しさ」というものを体現できる存在なのだと、私は思っております。
それは、踊る事を通して「肉体」だけではない「肉体を超えた自分」を体験する様になるからです。☆彡
今はダンサーの方を取り上げましたが、ごく普通に生きていらっしゃる方達の中にも、この様な「心豊か」な感性をお持ちの方がたまにいらっしゃいます。
そういう方は、心を理解しなければ見えて来ない「芸術」というものを、深く理解できる「鋭い感受性」を持たれているので、とても人間として魅力的な方が多いです。
《゚Д゚》☆彡
それと、鍼灸院をされておられたり、ヨガやピラティスなどのトレーナーの方達の中にも、お若くても人間的に奥深い方が多いですね。
それは何故かと言うと、それを志した動機に、「人様の健康と幸せに役立ちたい」という、高い志をお持ちの方が多いからではないかと私は感じております。
_(_^_)_
これ以上に「人としてカッコ良く、美しい」というものが、あるでしょうか?
お若い時からその様な人生を歩まれた方達は、年齢を重ねて肉体が衰えても、人を魅了するものを中に持っていらっしゃいます。
つまりそれは「肉体では無いもの」です。
バレエダンサーも、プロフェッショナルの域になりますと、ただ単に「自分の為」だけでは無い、
お客様に感動して頂ける様に、自分を極限まで磨くという、「奉仕の精神」というものが根底にあります。
やはり、本当に人間を美しくするものは、そういう精神が伴ったものなのだと私は思います。
☆_(_☆_)_☆
ですので、ダイエットというものに "取り憑かれている" 方達は、今一度、「ダイエットは何の為にするのか?」という奥深い質問の答えを、ご自分で自身に問いかけられてみて下さい。
ちなみに、世の中には「美しいダイエッター」の方も、勿論沢山いらっしゃいますが、その方達には共通するものがございます。
それは何か?と言うのは・・・
今回書かせて頂いた中に、すでに答えは出ておりますね?
☆_(_☆_)_☆
自分の事しか考えず、「肉体」にしか目が行かないダイエッターは、人間の持つ「真の美しさ」を知りません。
( ; _ ; )
写真に写ると、太陽がほのかなピンクになるのが面白いですね~♫ (^^♪
ゲージュツ的!?(笑)
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年