お客様が物件を気に入っている様子をみせると
すぐに契約の段取りにすすもうとします。
しかし、契約日が決まると今まで毎日のようにかかってきた電話が
ピタッと止まります。
「どうして?」
それは営業マンも不安だからです。
無事に契約ができるだろうか?( 断りがこなければいいけど・・・)
しかし、お客様はそれ以上に次から次へと不安感が襲ってきます。
「ホントにこの物件でいいのだろうか?」
「契約日も決まっているので今さら、聞けないことも多いし・・」
「何か質問をしたとしても、いいことしか言わないのではないか・・・」
「住宅ローンは支払っていけるだろうか?」
そんな不安を解消するにはどうしたらよいのでしょう?
不安には大きくわけると3つあります。
●『物件』にたいする不安。
●『業者』にたいする不安。
●『支払い』にたいする不安。
この不安を解消するにはどうしたらよいのでしょうか?
◆ 『物件』にたいする不安を解消するには?
当たり前ですが、物件の詳細を知ることが全てです。
できれば、詳しい第3者(第3社)に依頼することがベストですが、
最低でも重要事項説明書、売買契約書は必ず、事前に用意してもらってください。
同時に、覚書や協定書*1など契約書以外に締結するような書類があったら
それも事前に用意してもらいます。
それらの書類を契約までにチェックをして、疑問点やわからない事が
あったら確認します。
一般的に契約の直前に重要事項説明が行われることが多いのですが
落ち着いた精神状態でないうえに、専門用語を説明されても
すぐには理解ができないでしょう。
重要事項説明書といっても、ただスラスラ読んでおしまいと言った取引主任者も多いのです。
しかも、その書類は業法で定められている最低限のことしか書かれていません。
購入後に不安になったり、気になることがでてくることがあります。
でも、それでは手遅れです。
地盤は? 近隣トラブルは?
騒音は? 防犯は?
電磁波は? ゴミの収集方法は?
浸水は? 路線価は?
賃料相場は? 再販性は?
など、実際に住んでから気になりそうなことは調べてもらいましょう。
良いことは聞かなくても教えてくれますが、
悪いことは聞かないと教えてくれないこともあります。
さらに細かい調査を希望される場合は、第3者に依頼しましょう。
*1覚書・協定書とは、その契約の当事者に有効とする約束や取り決めのことです。例えば車の出し入れの為に、敷地の一部を共有にしたりすることで、塀や物置を設置しないようにしたりすることがあります。