地震を予知する話 3 - 各種の防災対策 - 専門家プロファイル

中舎 重之
建築家

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対象:防災

松島 康生
松島 康生
(危機管理/BCP/防災計画コンサルタント)
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閲覧数順 2016年12月10日更新

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地震を予知する話 3

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7月12日、地震局の予報どおりに雲南省南部を震源地とするM7.3の大地震

が発生しました。 震源地の間近には小学校、中学校があり、その両方とも校舎が 

全壊しましたが、生徒のすべては避難していたため、ひとりの犠牲者を出さずに済みました。


宏観前兆現象には、大別して四つの項目に分けられます。 

  「空に起きる現象」
  ・地震雲
 ・発光現象

  「大地に起きる現象」
 ・地下水の異常」、
  ・地鳴り

  「地電流、電磁波による現象」
  ・地電流
 ・電磁波

 「動物、植物に起きる現象」
  ・動物(イヌ、ネコ、ネズミ、大型哺乳類、ヘビ、ハト、ニワトリ、魚)
 ・植物


「空に起きる現象」の話です。

  ・地震雲

地震の前に奇妙な雲が現れることは、大昔から知られており、古代ギリシャの時代 

にも「ふだんと違う霧や奇妙な雲は、地震の前触れ」と言い伝えられています。

 中国では、900年前の書「天王 祥異賦」に空の異変と地震の関連について記述

があるとの事です。 約300年前の清時代、「池北偶談 下巻」に「康煕戌申6月17日夕刻、

広い範囲で地震があり数千人が命を落とした。空には飛龍のような雲が浮かんでいた」とあります。


 日本でも、14世紀の書物に地震雲の観測法や図解が載っていたとの事です。

近年では、中国の応用物理学地震学の呂先生が1976年から地震雲に着目して

研究を始めました。呂先生は、かなりの確率で地震予報を成功させましたが、

中国の国内では理解されなかた様です。

 日本でも70年代から地震雲に着目した人がいます。航空工学が専門の九州大学

の真鍋先生です。

 もう一人は奈良市長、衆議院議員の鍵田先生です。先生が入院中に「今日の雲は 

おかしい、きっと大変な事が起きるよ」とつげました。

その数時間後に福井県北部でM7.1の直下型地震が起きています。

  その後も、1978年の伊豆大島近海地震M7.0をも予報しています。

地震雲の研究者同志である、呂先生と鍵田先生は、お互いの研究を通して交流を

深めていた様です。
  

    地震雲の形と見分け方については、写真や図解で例を示されていますが、

当方の文章能力では表現しにくいので省略します。 

以下に形の名称のみを記します。

  「扇状に広がる雲」、「竜巻型の雲」、「太いロープ状のスジ雲」、「くさび型に並ぶウロコ雲」などです。


  ・発光現象

1975年2月の中国・海城地震での例です。

地震の前にスジ状、花火状、火の玉状の発光現象が目撃されています。

目撃者は避難所にいた100万人の9割近くの人々です。

此の時刻は、すでに太陽が沈んでいて、夜の闇が数秒間、明るくなりました。

「朝日のような白っぽい色」との証言でした。

  此の発光現象を別な場所で目撃したのが、特急列車の運転手です。

震源地近くに差しかかった時、 「行く手に青白い光が現れた。これは地震の前触れに違いない」 

と判断して、瞬間的にブレーキをかけたとの事です。 脱線を防ぐ処置が取られ、  

列車は脱線をまぬがれて、乗客にもケガがなく無事であったとの報告です。

 此の教訓は翌年の唐山地震にも生かされました。地震発生時に震源地附近を走っていた列車が、

運転手の機転により脱線する事なく、乗客1400名の命が救われています。

運転手は「前方上空に3本、雷のような光が走った。地震の前兆現象だ」 と直感して、

直ちに列車を停止させたと証言しています。

 中国では、人命を預かる職業の人々に、地震の前兆現象に関する知識が備わって

おり、直ちに行動が出来る事には敬服を致します。


    日本での発光現象の証言は、1930年11月の北伊豆地震M7.3の時です。 

静岡県伊東市の魚屋さんが仕入れの途中の午前3時頃、太陽の光線とは違う 、

紫、赤、白、黄色が混ざった光を見ています。

「気味の悪い光だ」不気味な光は30分 間も留まっていたとの事です。

その後の午前4時30分に地震が発生しています。  

他には、伊東市の漁師や住民達から「伊東沖の海中から火の玉がたくさん浮かび 

上がった」との証言も寄せられています。

  此の地震の7年前の1923年1月に起きた関東大震災の前にも、千葉県の漁師が、 

相模湾で「火柱が海から立ち上がる」のを目撃しています。


   発光現象のパターンと特性を記します。

  <陸上の発光現象> 広範囲の発光現象は命を救う光

 地表近くから上空まで、全体に明るくなる例。

 地平線のあたりが夕焼けのように赤く染まる例。

  発光現象が見られる時間は、数秒から数十分までとの事。

  <帯状の発光現象>

 空の比較的低い所で観測され、アーチ型ではなく、真っ直ぐ横の伸びて虹の様な光。 

 色は七色ではなく、黄色と白の2色である事が多いとの事。
 

 時間は数秒から数分間との事。

 

<柱状の発光現象>

 平均的な高さは数メートルから10m位、上空からサーチライトを照らしたように見えて、

 色は白か赤い光との事。時間は10分間位との事。

 

<球状の発光現象>

いわゆる火の玉状の光です。

目撃証言では「何百もの小さな光の玉が集まり漂っていた」、

「お盆位の大きさの火の玉が転がるように動いた」等々。


  地震の直前に観測される火の玉は、目が眩むほど強烈な光を発する。

色は鮮やかな赤、または白色でかなりの速さで移動する。形も瞬時に変わりやすく、

大抵数秒で消えてしまう。 ヤケドや山火事のもとになるタイプ。


   滞空時間の長いもの。

地面から突如現れ多くは空中で停止する。

消滅までの時間は比較的長い。 しばしば火薬のような臭いを伴うタイプ。

地震のあとも、人魂の様に漂い不気味との事です。


   温度の低いもの。

丸く、淡い光を放つ現象で、中国の龍陵地震の1ヶ月前に震源地近くの森で、

多くの人に目撃された。匂いも熱もなく、大体ほのかに光って、  

すぐに消えてしまう。手で触ると風船のように、ふんわりと移動するタイプ。



「大地に起きる現象」の話です。

  ・地下水の異常(井戸、温泉など)

   1975年2月の海城地震では、真冬の季節なのに、前年の12月頃から地下水

 の上昇現象が見られ、地震が近づくにつれ水位が上がり、地震直前には水が溢れた

 井戸が多数あったという。

 海城県の隣の営口県では「普段は1年を通して水の少ない土地柄なのに、

 ある日、地面に直径4cm位の穴があき、そこから水が溢れ出た」との報告あり。


  地下水異常の特徴として、M7以上の地震では、少なくとも1年前から近隣地帯

 に異変が起きはじめる。 範囲は1000kmと広い。

 M7~6ならば1年前から異変が現れ、範囲は600km。
 

 M6未満では、数ヶ月から異変が現れ、範囲は300kmとの事です。
  

  井戸に現れる前兆のパターンは、水位の上昇と下降。油が浮いたり、泡が出たり、 

 濁ったり、異臭がするとの事です。


 

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