皆さんは「個性」というと、どの様なイメージをお持ちでしょうか?
"個性" とは、素晴らしい面も持ちますが、反面、ご自分を甘やかす事にも良く利用されているのが、この「個性」っちゅうヤツなのですよ!(笑)
世の中には「個性」という事を理由にすれば「何でもアリ!」となってしまい、「何でも許される」と思う風潮がある様ですが、私はそれはちょっと違うのではないかと思います。
世の中には、良く個性を「生まれたままのもの」と勘違いされておられる方が、非常に多い様にお見受け致します。
そういう考え方というのは、「何でもアリだから、努力してもしなくても同じ」という事になってしまいますし、そんな世の中はおかしいと私は感じている人間の一人です。
人間は動物と違い、成長・向上して行かねば「充実感・充足感」を感じないように生まれ付いている事は、今までのコラムでも折りある事にお伝えして参りました。
ですので、その成長・向上に不可欠な「努力」というものは人生には欠かせないものなのですね。
それは個々人間が、好むと好まざるとに関わらず、自動的に働くこの世のシステムです。(私が創ったシステムではありませんので、私に文句を言わないで下さい!?(笑))
所が最近の世の中はどうでしょう?
精神そっちのけの物欲主義から来る価値観の為の "試験に受かる為だけ" の努力や、「今が楽しければそれで良い」的な刹那的なものばかりに目が行って(※実はこの二つは深い相互関係なのですが)、精神的なものにはあまり目が行かなくなってしまった人が、本当に増えました。
その証拠に、元々日本人が持っていた「品格」や「知性」というものを感じさせてくれる人が、街中でもとても少なくなっています。
人間は環境によって、善くも悪くもなる性質を持っています。
人間も動物ですので、生まれたままだけでは動物に近い性(サガ)を持っているのです。
それを躾や教育によって、人格を磨いて行かなければならないというお仕事が人間には有ります。
人間には生活の為のお仕事以外に、そういう人生の課題を皆が課せられていると言っても宜しいかと思います。
《゚Д゚》☆彡
ですので「本当の個性」というものは、決して「生まれたまま」という事ではありません。
余分なものを削いで、磨いて、その磨き切ったものを「個性」と言うのです。☆彡
人間の元の元は、皆ダイヤモンドの様な心の輝きを持っています。☆彡☆彡☆彡
けれど、それがエゴや心の癖によって、実際は曇ってしまっているのです。
そのエゴや心の癖は、自分の前世からの持ち越し宿題や、ご自分を磨く為のツールなのですが、私達は覚えていないのでつい忘れてしまうのですよね~?(笑)
ダイヤモンドは磨かないと輝きません。☆彡
ダイヤの原石は、只の石ころに見えるのと同じですね。
でも、石と私達人間には、決定的違いがあるのです。
それは、石は自然や人間が磨いてくれますが、人間は自分で自分を磨かないと輝けないという事です。
《゚Д゚》☆彡
自分でそういう事に気付いて、各自が自分を磨いて生きる。
その自分を「何が磨いてくれるか?」と言うと、それは自分の鏡になってくれる自分以外の人間、強いては生命全てという存在以外にありません。《゚Д゚》!!!
ですので「どんな人・どんなものからでも学ぶ」という姿勢は、人間の成長に取っては不可欠なものなのです。
人は、人や他の生命からしか学べないからです。☆_(_☆_)_☆
そしてご自分も又、誰かから「学ばれている存在」であるという事も、自負しなくてはなりませんね。
そうして私達は「学び、学ばれ」ながら、お互いの「個性」を生かし合い、磨き合いながら成長して行くのです。《゚Д゚》☆彡☆彡☆彡
私達の心の中心部分には、皆「太陽」という輝きがあります。
でも雲に覆われていると、その輝きを見ることができません。
そのご自分の心を雲らせているのは、ご自分で付けてしまったエゴや心の癖なのですから、それを取り除いて本来のご自分に戻るというのが、「個性を生かす」という事なのです。
そして余分なものを削ぎ落とされて、本来のご自分でいる時は、人の心は穏やかでワクワクとした明るい気持ちになりますから、それを是非バロメーターにされて下さい。☆_(_☆_)_☆
それは何故かと言うと、その様にご自分の「個性」を磨かれて本来のご自分に戻って行く事は、人間の心が望んでいる事なので、そこに近づくと魂が「喜び」として反応するからです。(^^ ♫
♡_(_♡_)_♡
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年