フランスの農家の納屋の改修 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

野平 史彦
株式会社野平都市建築研究所 代表取締役
千葉県
建築家
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フランスの農家の納屋の改修

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Topics フランスでの小さな仕事
フランスに入り、現地に着いた時には、納屋の古い壁が取り払われ、屋根も一部は下地をやり直し、以前と同じ色、形の瓦がすでに乗せられていた。

雨漏りがしているので、兎に角、屋根だけ先に直しに入ったということだった。

前回来た時に、新築中の現場を見てビックリしたのだが、こちらの瓦葺きは、垂木(たるき)の上に細い桟木を打って、そこに瓦を引っ掛けてゆくだけで終わりなのである。100年前も今も変わらないらしい。

それで雨が漏らないのだ。

だから、この現場も同じ様に瓦を桟木に引っ掛けているので、瓦がそのまま屋根裏から見えている。(写真2)

手前の緩勾配の屋根には先にボードが張られて、その上に瓦を乗せている段階だったが、流石に勾配が緩すぎて瓦では雨漏りしてしまう。なのに、ボードの上に防水もしていない。ボードで防水ができるのか、と見てみると、やはりそうではなかった。

ということで、緩勾配の屋根の瓦は取り外し、防水からやり直してもらう事になった。

フランスの古い建物は、例え所有者であっても役所の許可無く勝手に取り壊す事はできない。
外観は以前と同じ素材、色に戻す事が基本である。
100年前と変わらない瓦が売っているのだから、それも驚きである。
その代わり、内部はどう改装しても良い。

ゲストハウスに改装したい、という話しだったので、それならまずはこの納屋の現況図を起こさなくてはならない。
早速、測量をはじめたが、現場で寸法を取るだけで丸2日かかった。
3日目に図面を起こし始めると、何故か建物が歪んでいる。
もう一度、計り直してみると、やはり実際に歪んでいた。
流石に100年前の納屋というだけあって、結構アバウトである。
しかし、石を積み上げ,漆喰で固めた分厚い壁(45cmくらい)は、やはり迫力がある。
古い無垢材の柱梁もラフだが、それなりに迫力があるから上手く活かしたいものである。