古巣イタリアへ [後編] - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

後藤 義弘
代表取締役
社会保険労務士

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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古巣イタリアへ [後編]

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バックグラウンド スペイン&イタリア
そうした背景にはそれぞれの国の持つコミュニティが存在し、様々な国籍の入り乱れる環境がかえって仕事を得る、ビジネスを拡大させるチャンスの確率を上げることになったのも事実で、経済・社会の仕組みの異なるスペインとは言え、そうしたネットワーク効果によりビジネスが円滑に進み、拡大するという共通の基盤が存在するという発見は非常に興味深いものです。

ちなみにスペインではこの「コネ」は文字通り英語の「コネクション」という訳語がストレートにはあてはまらず

  ENCHUFE (エンチュフェ)

と言います。 実はこの言葉、日本語で

  コンセント

の意味です。 「コンセントにプラグをつないではじめて電気が流れる」、つまり「人と人がつながってはじめてビジネスが動く」というイメージが背景にあるようです。 おもしろいですよね〜 
つまり、スペインでは体によりたくさんの「ENCHUFE」(コンセント)を装備している人が「仕事」や「ビジネス」に有利ということになります。

一方イタリアでは

  RACCOMANDAZIONE (ラッコマンダッツィオーネ)

と言い、英語の「RECOMMENDATION」(推薦)と同義ですが、イタリア語のそれはさらに意味が深く、スペイン同様コネ重視の傾向は強いものの、スペインと比べかなり「保守的」、「閉鎖的」な印象がある点、同じコネ社会でも様相はかなり異なります。「働く」ことに対する感覚も、同じラテン系の隣国同士でありながら対照的です。

今回のイタリアでのビジネスのお手伝いもまたこうした「人のつながり」の延長線上に生まれたものであり、海を越えたグローバルな「人のつながり」の中で自身ビジネスのつなぎ目(コンセント)の役割が果たせたことに大きな充実感を感じるとともに、今回の出会いを通じて今後実りあるビジネスに展開してくことを期待するところです。