![小島 忠嘉](https://d32372aj5dwogw.cloudfront.net/home/profile/front/html/img/professional/ll/1324416048.jpg)
- 小島 忠嘉
- カナヤホーム・レジデンシャル株式会社 代表取締役
- 東京都
- 建築プロデューサー
対象:住宅設計・構造
前回は、「日本でよく使用されている断熱材は蓄熱材あるいは保温材と呼んだ方が正しい表現なんです。」ということを書きました。
さて、そこで、考えてみましょう。
現代の日本の住宅に使用されている断熱材は冬の寒さを凌ぐために1980年代に北海道で導入された断熱材が主流になっています。
そう、冬には非常に寒く、夏にはそう暑くならない北海道で機能を発揮する断熱材が用いられ、断熱材として日本中で使用されているのです。
要するに気候の違うさまざまな地域で北海道に合った断熱方法が日本中で主流になっているのが現状なんです。
思い出してください。そうです。断熱材というのはダウンジャケットと同じなんですよ。
そう、でも、家の場合、夏に断熱材を脱ぐことはできませんよね。
東京都や神奈川県の気候は北海道と同じでしょうか?
全く異なる気候ですねぇ。
東京や神奈川では、冬は時にはソコソコ寒く、夏は暑いですね。
特に近年では、夏には異常とも言えるほど高温化が進んでいます。
したがって、東京や神奈川では、北海道と同じ断熱方法では、冬の寒さを凌げても、夏の暑さを室内に溜め込んでしまい、夏の暑さから断熱することはできないのです。
でも、これでは、四六時中、エアコンで暖房したり、冷房し続けないといけません。
ひとたび、エアコンを切るとすぐさま寒くなったり暑くなってしまうのが国内手使われている多くの断熱材あるいは断熱工法の特徴です。
~次回につづく~
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